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09月11日-02号

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  1. 新宮市議会 2007-09-11
    09月11日-02号


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    平成19年  9月 定例会          平成19年9月新宮市議会定例会会議録            第2日(平成19年9月11日)---------------------------------------議員定数19名、現在員19名、出席議員19名、氏名は次のとおり。          1番  木戸地郁生君          2番  松畑 玄君          3番  久保智敬君          4番  榎本鉄也君          5番  福田 讓君          6番  田花 操君          7番  東賀代子君          8番  杉原弘規君          9番  東原伸也君         10番  上田勝之君         11番  三栗章史君         12番  松本哲也君         13番  前田賢一君         14番  奥田 勲君         15番  松本光生君         16番  辻本 宏君         17番  屋敷満雄君         18番  前田 治君         19番  大西 強君---------------------------------------欠席議員 なし。---------------------------------------議事日程 平成19年9月11日 午前10時開議 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(1)から---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(1)から(5)まで---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者          市長                  佐藤春陽君          副市長                 竹嶋秀雄君          収入役                 江川忠雄君          理事(港湾関係及び土地開発公社担当)  亀井寿一郎君          まちづくり政策部          部長                  森 常夫君          次長兼情報推進課長           向井 隆君          企画調整課長              中岡保仁君          商工観光課長              鈴木俊朗君          総務部          部長                  小山壽行君          次長兼秘書課長             川嶋 潤君          参事                  坂本憲男君          総務課長                丸山修市君          財政課長                上路拓司君          行政改革推進室長            和田 隆君          防災対策課長              速水得史君          市民福祉部長福祉事務所長       右京良平君          市民福祉部          生活環境課長              嶋田喜久一郎君          福祉課長                勢古口博司君          保健センター長             更家嘉重君          子育て推進課長             生駒 明君          市民窓口課長              萩原 智君          三輪崎支所長              宮本好三君          建設農林部          部長                  前田道春君          次長兼農林水産課長           倉家 博君          参事(建設農林政策担当)        馳平忠男君          都市建設課長              中畑孝一君          熊野川行政局          局長                  平 俊孝君          住民生活課長              東 康夫君          医療センター          事務長                 杉山泰生君          庶務課長                西  寛君          水道事業所          所長                  山野上光治君          消防本部          消防長                 塩崎正和君          庶務課長                海野裕二君          教育委員会          教育長                 大江清一君          次長兼学校教育課長           楠本秀一君---------------------------------------本会議の事務局職員            局長                  鈴木 秀            次長                  浜口恭行            庶務係長                北 光子            議事調査係長              赤松勇人            係長待遇                西 洋一          第2日(平成19年9月11日)--------------------------------------- △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(上田勝之君)  皆さん、おはようございます。 ただいまの出席議員は19名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配布いたしたとおりであります。御了承願います。 日程に入ります前に、先日の本会議において19番大西議員から提案されました動議の提案理由の説明中、前田賢一議員の議員報酬についてのくだりにつきまして、事実と相違しているとの指摘があり、正しくは前田賢一議員が係争中の民事訴訟において一審判決の仮執行宣言に基づき、差し押さえ命令は送付されましたが、前田賢一議員が命令の執行停止の申し立てを行い、その申し立てが認められ、執行の停止がなされ、現在議員報酬のいわゆる歳費の差し押さえがなされていませんので御了承願います。あわせましてもう一点、平成15年当時の旧新宮市と旧熊野川町との合併論議の中で、現在の森まちづくり政策部長が、当時旧新宮市議会議長であった大西議員を同じく当時の上野旧新宮市長と会談させるため大西議員を呼びに来たと説明されましたが、正確には別の方であったとの申し出があり、同様に御了承願います。 この際、議員の皆様方に申し上げます。議場での発言につきましては、地方自治法や会議規則を尊重し、誤解した発言や感情的な発言、あるいは憶測等に基づく不適切な発言がなされないよう十分注意して発言を行ってください。 また議場内での私語や電子辞書等の音声にも十分御注意願いますよう、あわせてよろしくお願い申し上げます。     (「了解」と呼ぶ者あり)--------------------------------------- △日程1 一般質問 ○議長(上田勝之君)  それでは日程に入ります。 一般質問を行います。 別冊、一般質問通告表により、その番号順に従い、順次発言を許可いたします。 当局の答弁は備えつけのマイクを通して、明解に答弁願います。--------------------------------------- △福田讓君 ○議長(上田勝之君)  5番、福田議員。 ◆5番(福田讓君) (登壇) おはようございます。 一般質問をさせていただきます。 通告に従いまして2件の件につきまして当局の御答弁を願いたいと存じます。 まず第一点は粗大ゴミの取り扱いについてでございます。 現在市内における粗大ゴミは、市民各個人がクリーンセンターへ持参しているとお聞きしております。しかしながら新宮市も今や高齢者比率が28%を超えている中で、粗大ゴミの運搬にも車を所有されていない方や高齢者の方は、その粗大ゴミの取り扱いに大変苦難しているのが現状でございます。電化製品等の物品は更改時にリサイクル料を支払って回収をしていただくことができますが、一般家庭に出る粗大ゴミは、今、申し上げましたとおり困難の方や、また高齢者の方々が困っているのが現状でございます。市当局としては、今、私が申し上げました市民の要望について、この現状に対しどのような認識と対策を考えているかを、まず一点お聞きしたいと思います。 ○議長(上田勝之君)  嶋田生活環境課長。 ◎生活環境課長嶋田喜久一郎君)  粗大ゴミにつきましては、現在市では収集は行っておりません。あと市民の方が直接クリーンセンターへ搬入していただくか、また民間の一般廃棄物収集運搬許可業者へ市民の方がお申し込みなり、その許可業者による収集という具合になっております。市民からは粗大ゴミの収集、特に熊野川町地区の方からは粗大ゴミの収集をしてもらいたいという意見が、生活環境課の方にも届いております。 ◆5番(福田讓君)  それにつきまして、熊野川町並びに私も今回一般質問をさせていただいたのは、多くの高齢者の方々からの強い声がございました。私もお聞きしまして隣接の紀宝町ですか、こちらでは年1回、町において粗大ゴミを回収されていることをお聞きしたわけでございますが、これについては執行部の方は認識されてますでしょうか。 ◎生活環境課長嶋田喜久一郎君)  紀宝町におきましては、春と秋の2回、粗大ゴミの収集を行っております。粗大ゴミの収集を町の広報でお知らせし、広報に申込用紙も印刷して役場に申し込むという形になっております。収集は料金は無料で町の直営職員による収集となっておると聞いております。 ◆5番(福田讓君)  隣の今御回答いただきました隣接の紀宝町では、町が責任を持って年に2回ということでございます。私は、新宮市というのは紀宝町に比べまして人口が多うございます。しかしながら高齢者比率が28%を超えているこの中で、市の行政といたしましてできることは年1回、2回でも、そういうお年寄りの方々や高齢者、そして自分で車を所有されてない方があるわけでございます。福祉の一環としてですね、年1回2回これをしていただかなければその方々は、お友達やまた親戚の方や友人に頼んで車を借りてきてそのゴミを運ぶ、借りるということは必ずお礼をしなければならない、そういった金額的にかなりかかると思います。車をお借りしましたら5,000円から1万円、ガソリン代も要ると、そういったところのきめ細かい福祉行政を私は執行部に対して申し上げてるわけでございます。これについて粗大ゴミの回収、既に紀宝町では行っているという現状をお聞きしたわけでございますので、現在市ではこの問題が熊野川町地域、新宮の市民の方々からも要請があるということに対して、どのような考えで検討されているかお聞きしたいと思います。 ◎生活環境課長嶋田喜久一郎君)  合併前の熊野川町では缶類、金物類、掃除機とか石油ストーブ、自転車等なんですが、これにつきましては、月1回の収集を行ってきており無料でございました。また車がないとか高齢等の持ち込めない方の場合、タンスとか食器棚そういった大きなゴミの場合は、随時役場に電話をかけていただいて収集に行っていたと、そういうふうに聞いております。そういった関係もございまして昨年3月のエコ広場の改善について熊野川区長説明会の場におきまして、また昨年6月の熊野川区長連絡協議会総会の場におきましても、粗大ゴミの収集を市で行ってもらいたいとの区長からの発言がございまして、年2回ぐらいは粗大ゴミの収集をしていきたい、また年に1、2回収集の方向で検討してますと、区長会議等では回答しております。また昨年10月に発足しました循環型社会まちづくり委員会へも粗大ゴミの収集を第1の協議事項として検討をお願いしておりまして、本年中に結論が出る予定になっております。 議員御質問の市の計画性につきましては、現在、粗大ゴミにつきましては、市の許可を受けた一般廃棄物収集運搬業者が主に収集しておりまして、その関連もございまして問題点もたくさんございます。しかし今後はそういった回答もしていることもございまして、市でも収集する方向で改善を図りたいと思っております。 ◆5番(福田讓君)  ありがとうございます。そうしますと今、市では特定の業者の方に粗大ゴミを委託していると、それは有料ですね。 ◎生活環境課長嶋田喜久一郎君)  有料でございます。 ◆5番(福田讓君)  そしたら、今、課長が御答弁していただきました、検討しているというのは、市で行うか、また特定業者に回収業務を行っていただいて、その費用は市が負担すると、そういう考えで進まれているでよろしいでしょうか。 ◎生活環境課長嶋田喜久一郎君)  粗大ゴミの収集につきましては、今現在全くの白紙の状態でございます。 ◆5番(福田讓君)  粗大ゴミの収集についてはまだ白紙ということ、もう一度再度お聞きしたいんですが。
    生活環境課長嶋田喜久一郎君)  市で収集を行うにしましても、どのような方法で行うか、また費用負担の面、また条例の面、いろんな問題点がございます。ですから、これから検討していくということでございます。 ◆5番(福田讓君)  そうしますと粗大ゴミについては、市がそれを粗大ゴミの回収というんでしょうか、それを前向きに考えているという御答弁でした。また粗大ゴミについての回答なんですが、私といたしましてですね新宮市は検討していると、だから今年度19年度で検討して20年度にこれを実施すると、そこまでは行ってないんでしょ、ただ検討しているだけで前向きでやっているんでしょうか、それともまだ取っかかりやと、お隣の紀宝町は人口はね、まだ1万人以上超えてますか、私たち新宮市に比べて少し人口的には少のうございます。そこが実施しているにもかかわらず、新宮市はそれに、知っているわけでございますので、なぜできないかということに対して、お聞きしたいわけですが、難しいことじゃないんですが、住民からの要望、別に住民のすべての皆さんが何を望んでもできるもんじゃございません。しかし一番困っている一般粗大ゴミをですね、市当局が福祉の一環としてそれを行っていく、そういう体制をですね、作っていただくために、質問しているわけでございます。費用の面も要るでしょう。人口3万以上の大きなまちですから、熊野川町のような2,000人足らずのまちじゃございません。いろんな計画性を持って、仮に年1回2回するとなれば、どこどこ地区は何月何曜日といった決めた細かいそういった施策の計画性も必要でしょうが、まずこういった粗大ゴミに大変困ってる方々のですね、声を市が真剣に吸い上げて考えているとそういった回答あるんかと、ただ検討中です、どちらですか。 ○議長(上田勝之君)  右京市民福祉部長福祉事務所長。 ◎市民福祉部長福祉事務所長(右京良平君)  粗大ゴミの回収につきましては、先ほど課長から御説明申し上げましたように、昨年の10月から循環型社会まちづくり委員会、その中でも最優先に議論を進めていただいておりまして、その委員会の中での方向もある程度見えてきております。その方向性というのは、実施の方向に向けたそういったことでございます。先ほど課長が、今現在白紙というのは、白紙というのは検討するしないの白紙じゃなしに検討する、実施の方向に向けて検討しておるんですけれども、ただ、その中には収集方法のあり方、また料金をどうするんかとか、そういった部分については今のとこまだお答えできるようなことを持っていないという意味で答えさせていただいておりますので、私どもとしましてはできるだけ平成20年度に向けた、実施に向けた扱いを行っていきたいなと、そのようには考えております。 ◆5番(福田讓君)  ありがとうございます。そうしますと一応白紙ということじゃなしにもう既に前向きの姿勢で考えているということでございますね。ありがとうございます。そして平成19年度、20年度ではこれを実施できるような内部協議ですか、まだ整ってはいないでしょうか。 ◎市民福祉部長福祉事務所長(右京良平君)  先ほど言いましたように、内部協議に向けた細かい作業については、まだ着手しておりません。 ◆5番(福田讓君)  ということは一応前向きの姿勢で検討されているということなので、内部協議また循環型都市型の環境に関する委員会もあると思いますので、今後ですね、会議の内容、また執行部者の考えが、市民にとって喜ばれるような回答が出てくることを私は期待しておきます。以上で粗大ゴミにつきましては一般質問を終わります。続きまして二つ目の項目でございます。 職員の綱紀粛正について、職員の不祥事の対応についてを、お聞きしたいと思います。 昨年の3月の市民福祉部健康長寿課課長補佐の不正な公文書作成ということで、懲戒免職になっております。またそれに引き続いて4月に元職員の詐欺事件が発覚されました。当時の総務部参事ということでございました。そして本年、平成19年5月の生活環境課課長補佐の生ゴミ処理購入に関する公金着服未遂の問題と3回にわたる不祥事が発生いたしました。しかしながらこの問題が昨年3月に提起されたにもかかわらず、市長初め市当局の内部協議というんでしょうか、市長初め副市長等が職員に対する倫理観と資質向上に対する教育指導はどのようにされたのか、不思議でなりません。そして今回、平成19年9月1日から新宮市職員の懲戒処分等に基準制定をされたということで、過日の総務委員会で資料をいただきました。なぜ平成18年度に3月、4月続けてこの問題が提起されました。4月から平成19年度の新年度までの間、約1年間ございます。その間にどうして真剣に過日提出されました、新宮市職員の懲戒処分等の制定基準をもっと早く作られなかったのか、私は残念だと思います。今回、5月に発覚した、それに慌ててですね、このようなものを作られたのかと私は疑問に持つわけでございます。昨年3月に市長は、この問題に対しコメントをされております。今後はより一層の職員の綱紀粛正を行います。さらに4月の問題提起のときには、今後速やかに問題の把握に努め、市民の皆様の信頼回復に向けて最善の努力を重ねてまいりますと、大変市長は本当に心労だったと思います。ではなぜ平成18年度中に職員に対する規律の徹底、倫理の徹底、職員研修を図り、綱紀粛正をしていれば、なおかつこのような今回9月定例会以前の総務委員会で発表されました、新宮市職員懲戒処分等の基準制定についての概要を定め、これを昨年度中にできているならば今回の5月の問題はなかったと私は思われるわけなんです。非常に残念なことです。今回の問題におきましても、市長は今後はより一層職員の綱紀粛正を図ることは言うまでもなく、不正を許さない組織づくりを行う所存であると、また市職員一人ひとりの倫理向上のため、私自身が先頭に立って倫理指導を行う、再度信頼回復のために最善の努力をしてまいりますと、まことに市長は大変心苦しんだと思います。しかしながら平成18年度にこの問題が2回もあったわけなんですね。それにもかかわらず、平成18年度中にこういった倫理規定というんでしょうか、懲罰に関する規定を定めておけば、私は今回の問題はなかったと思ってる。これは市長初め執行部三役、そして管理職員の皆さん本当に真剣にこの問題に取り組んでおられるのか疑問でなりません。昨年の3月、4月がこれらの問題が提起されたときに内部でどのような倫理研修、今、研修においてはどこの企業でもやっております。私が勤務しておりました会社においても同和研修は年2回、セクシュアルハラスメントの研修は年2回、情報漏洩に関する研修は必ず年2回やっています。平成18年度中に職員研修はどれをされたのか、また外部の方、専門職から呼ばれて職員の綱紀粛正に関する講習または研修を行ったのか、まずお聞きしたいと思います。 ○議長(上田勝之君)  丸山総務課長。 ◎総務課長(丸山修市君)  昨年ですね不祥事を受けましてコンプライアンス研修を5月の30日、31日に行ってます。コンプライアンス研修を受けまして職場でもその見直しいうんですかね、受けて職場研修を全職場で実施しております。それから秋にもう1回、職員の意識改革をテーマにですね、外部の先生を迎えて研修会を実施したところでございます。 ◆5番(福田讓君)  研修は5月30日、31日と、そして秋の3回ということですね。これは全職員対象ですか。 ◎総務課長(丸山修市君)  はい、全職員対象に行っております。 ◆5番(福田讓君)  ということは、研修はしていると、しかしながら今回このような問題が露呈したと、職員の皆さんがすべてそうじゃございません、本当にまじめにやっている方、そして本当に同じ職員として大変つらい思いをされている、私もこのような問題をここで提起すれば、必ず職員の方々からもあまりいい目では見ていただけない、もう終わったことではないかと、人事に関してこういったことは言いにくいことなんです。しかし言わなければ議員は何をしているんなと、本来は6月議会において、この質問を、あなたしなさいねと、多くの方から言われました。質問を受けられたおかげなんですが、同僚議員もそういうことで質問があったわけなので、私は見送ったわけなんです。しかし今回市民の方々の中でいろんな声を聞きます。また市民の方々ここにおられる職員の方々も家族をお持ちですから、私もこの不祥事を起した職員の方は一切知りません、面識もありません。私は熊野川町の町会議員から皆様の力添えいただいて当選させていただいて新宮市に籍を置いて議員として行動を行っていますが、この方と何も面識ないんです。名前も知りません、それだけ新宮市の職員の方は300名以上ある、多い。今回の説明においても名前も伏せておりますし、何も私聞いておりません、私は職員の方に誰一人としてこの方誰ですかと聞いたこと1回もないですよ。逆に市民から言われるんですよ。そんな知ってるの当たり前やないかとおまえ、なんで知らんのなと、いや私それ知らないんです、執行部から説明受けているのは、こういう課長補佐であって、今回こういうことがあったと、その処置はしました。それしか説明受けてない。しかし市民の方は何やってんだと、市会議員いうたらすべて市のことはすべて知り尽くして当然じゃないかと厳しいお答え叱責を受けたわけです。正直言いまして私名前も何も知りませんし、それまた人権問題で発表することはだめだということで発表されてないと思います。それはそれで結構ですが、一般市民の方に聞きますと職員の中にもそういう不満があるという声が耳に入ってくる。決してその方はどういったかといったわけで発言されたかわかりませんが、市民の方がよく知ってます。市会議員は知らんのおかしいやないかと、おまえら議場で何やってんなと、本当にこんなこと言いたくないんです。本当にまじめな職員、皆さんたったそういう方によってこういう信頼が落ちてしまったということ、綱紀粛正においてなぜこういった懲罰に関する基準制定をですね、なぜ昨年度しなかったんですか、市長初め副市長の御答弁をお聞きしたいと思います。 ○議長(上田勝之君)  竹嶋副市長。 ◎副市長(竹嶋秀雄君)  改めて不祥事につきましてはお詫び申し上げたいと思います。今回制定しました基準につきましては、新宮市独自の分もございますが、前々から処分につきましては人事院規則に基づきまして処分をしてございました。そういう中で大部分の職員は新市建設に向けて必死になって頑張っていただいておりますが、こういうことが出てきたことについては残念だと思います。そういう中で、研修も重ねておりますが、部課長に対しましては職員の把握についてやってほしいということは部課長会等で再三お願いしておりますので、今回はこの基準制定につきましては、より人事院規則より厳しい対応をしたということでございます。 ◆5番(福田讓君)  いや副市長、私質問してるのはね、確かに一生懸命やってくれているんですよ。それに対して指摘してるんじゃないんです。今、申し上げましたように、18年度中にこのようなことがあったときに、今年度平成19年度の3月の定例会までにね、どうしてこういう規定ができなかったかと残念だと言っているんです。そしたら今回発覚したのが4月でしょ、こういう厳しい倫理規定を作っておけば今回の問題はなかったと私は思ってるんです。そこをお聞きしているんです。というのは私から見ればね、本当に今、市長、副市長が申し上げたとおり一生懸命やっていると、職員の方も、そしたら新年度に変わったときに昨年2回の不祥事があったことに対して、新たになった平成19年度の当初においてこういうことができましたよと、なぜ言えなかったのですかということを聞きたいんです。 ◎副市長(竹嶋秀雄君)  先ほど申し上げましたように処分の内容につきましては当然、国の人事院規則も相当厳しい処分内容となっておりますが、それに基づいてきたわけですけども、これを定めるについては、今、議員言われたようなより厳しい処分を科しますよということになったわけですけども、これができてなかったから起きたとは思っておりません。そのことにつきましては当然日々市民の期待に応えるように職員に厳しい対応をしておりますので、これが若干遅くなったからこの5月のことが起きたということは思っておりませんので、御理解願いたいと思います。 ◆5番(福田讓君)  議長、私の質問に対してちょっとずれているんですよ。この制定がなかったからと言ってるんじゃないんです。真剣に平成18年度中に市長初め三役そして幹部職員の方が、こういったものを作るんだったらなぜ9月1日からするんですか。なぜ4月1日からやっていなかったんですかと聞いているんです。本当に倫理、倫理と市長初め皆さん方、綱紀粛正、市民の信頼回復のために頑張ると、既に3回ですから、2回で止めていただいたらよかったんです。最後の平成19年度が始まる前に、どうしてこういう規定を議会の前に執行部はいろいろ熟慮しましてこういうものをつくりましたと堂々と4月の定例会に発表しておけば私は今回の4月に発覚された、そして新聞報道は5月です。非常に残念だと言っているんです。だから今、副市長の答弁では、これがなかったとしても出てきた、冗談じゃありませんよ。真剣に考えてやっとったら4月に出すのは当然じゃないですか。当初予算の時に3月定例会が1年の予算を決める定例会においてね、今補正予算の9月1日からでしょ、どういう感覚なのかと聞きたいんです。 ○議長(上田勝之君)  小山総務部長。 ◎総務部長(小山壽行君)  確かにこういった基準づくりを行うことで事件の再発防止ということには非常に効果が上がることだと思っておりますので、そういった点では昨年できなかったことは反省すべき点だと思っております。これまで人事院、先ほど副市長答弁しましたように人事院で一定の基準がありましたので、そういったものを、それから過去の例、また他団体の例等を参考に処分を行ってきました。我々としてはこういったことが2年も続いて起こるとは思っておりませんでしたので、そういった点で少し基準づくりについて遅れたとそう思っております。ただ今回、9月1日実施ということで行ったわけですが、これは4月の事案を踏まえてやはり独自の基準が必要だということで、新宮市の独自の処分基準も含めて厳しい対応をしていこうと、そういった形で実施の方向にさせていただいたところであります。 ◆5番(福田讓君)  今、総務部長の小山さんの回答では、遅れたことはまことに申しわけないと、そういうお言葉をいただいた、副市長はこれがなかったとしても防げられた問題やないと言っている、内部の中の協議の中で意見は一致してやってるんですか。私はそういうとこが疑問なんです。別にその人を責めているわけじゃないんです。こんなところでこういうことを言うのは恐らく私に対する反発も出てくると思う。言いたくないことを言わなければ、市議会議員ですから。黙っておくんかと、この問題に対しておまえたち市会議員は何やっとんなと言われるところがつらいから私は、市民の一票をいただいて当選しているからこういうことを言っているんです。本当はね、職員の方に対して厳しくは言いたくはありません。しかし今の答弁では食い違っているじゃないですか。副市長はこのこと制定はなかったとしても、しかし小山さんはやはり反省はしてると遅くなったの、私は3月定例会のこれを出すべきではなかったんかと、そのために内部協議をして綱紀粛正を図って今後こういった問題をしないようにみんなでやろうという気持ちが空回りしているではないか、だから9月の定例会に出してくる自体がすべてそうでしょ、予算というのは当初予算において1年の計を決めるんでしょ、それまでに間に合わなかったんですか、検討して。 ◎総務部長(小山壽行君)  先ほど副市長も答弁しましたように、もともと人事院の基準というものがありましたんで、そのあたりで我々も対応してきたという経過があります。昨年このこととは少し違いますが、飲酒運転に関する処分の基準、こういったことが全国で非常に厳しい基準づくりがされ、我々もそういったことをやってまいりました。そんな中で不祥事が再三起こるということ自体が非常に残念なことではありますが、そういった中で実はこの4月までそういったことを十分検討してきたんかと言われれば、その点は内部で十分検討してこなかったというのが実情であります。9月になってしまったわけですけども、この不祥事が起こった以降、我々も独自の基準づくりをやろうということで、他団体等の取り組み等、また過去の我々が起こしてきた不祥事そういったことも盛り込んだ形で新たな基準づくりを行って、より厳しい対応をしていこうということで対処したところであります。 ◆5番(福田讓君)  職員の懲戒処分等の基準制定について、今回ここに出されてるのは、横領の未遂においてもこれは懲戒となるんですわね。 ◎総務部長(小山壽行君)  はい、そこら辺がこの基準づくりの中では、他の標準例を見てもない基準でありますけども、今回の事例が少し特異な未遂という事案でありましたので、我々としてはそういったことも踏まえてこの基準の中に明確にしてこうということで盛り込んだところであります。 ◆5番(福田讓君)  私はね、小山総務部長、この基準はすばらしいものだと思ってます。そして今回、これを制定したと、これ制定したの内部協議いつやったんですか、決定したのはいつですか。 ◎総務部長(小山壽行君)  決定をしましたのは8月の最終的には17日だったと思います。それまでこの事案が発生した以降、担当の総務課の方で他の自治体の独自の基準、そういったものを参考にしながら、新宮市の過去の例等を勘案した基準づくりを進めてきたところであります。 ◆5番(福田讓君)  ということは8月の17日に内部協議を決定して今回議会に発表したと、委員会に私もこの資料をいただいたわけなんですね。そしたら今、小山さんおっしゃったようにね、ここの標準規定、本当にすばらしいものだと思ってます。しかし先ほどこの規定がね、3月にもう既に議会において報告してくれておったら、今年の4月20日でしょ発覚したのは。生ゴミ処理の、そうじゃないですか。そうですね、聞いているわけですから、もっと早くね、平成18年度中にこういった新宮職員に対するすべて倫理規定ができましたということを平成18年度そして平成19年度当初3月の定例会の当初にこれを作っておいたら、私は今回の問題は防げたのではなかったのではないかと言っているんです。それは人のすることですから、しかしそれまでにはこの未遂に関しては、そういう規定はなかったでしょ。そうですね。 ◎総務部長(小山壽行君)  人事院の中では標準的なものが定められておりまして各自治体はそれに沿った形で基準づくりをやる、あるいは独自の基準がない団体にあっては人事院の基準をもとに、また、他団体での処分例あるいはそれぞれの自治体の処分例を参考に懲戒処分を行っていると思います。今回議員さんがおっしゃるように例えばこういった未遂の案件も盛り込んだものが4月に出てればこういった案件が防げたのではないかという御意見ですけども、恐らく我々もこういったことがあってその反省にたって、未遂の案件についても明確に盛り込むべきではないかということを決めてきましたんで、昨年度、仮にこういったことの作業をやった場合にそこまで盛り込めたかどうかという点については、ちょっと明確には答弁できないかなというふうに思います。 ◆5番(福田讓君)  そしたらですね、今、部長のおっしゃられてるのは今回は、この未遂も新たに作成したということなんで、しかし今までなかったことを、すばらしいものを作っていただいたと私はあなたに執行部に対しても賞賛しているわけなんですよ、逆に言えばよく作っていただいたと、ただ時節的にもっと早くできていたらなと何回も言っているんですよ。だから平成18年度中に市長初め三役の方々がこれを作っておいたら恐らく今回の5月の問題はなかった、やはり厳しいんだぞという市の姿勢というんですか、職員に徹底できたんではないかと私は思っておるわけなんです。それを簡単に、これはなかったとしてもこの問題はあったとか、そんなに言われたらたまったものじゃないですよ。真剣に執行部の総務の小山総務部長が発言されてる、副市長はこの制定はなかってもあったと、おかしいじゃないですか。 ○議長(上田勝之君)  竹嶋副市長。 ◎副市長(竹嶋秀雄君)  今回そういう新しくできた基準の中では未遂も懲戒免職になるという事案になりましたが、我々としては懲戒かける場合ですね、大変厳しい処分によって職員の身分を剥奪するわけですから、そういうことは職員として最初から想定はしてないわけですから、そういう中でより市民の期待に応えてほしいという気持ちがいっぱいでございまして、そういう基準があるから職員がそういう不祥事を起こさないということの前提以前に、そういう気持ちを持っておりますので、御理解を願いたいと思います。 ◆5番(福田讓君)  いやそうじゃないんですよ。基準があるから起こさないじゃなしに、あなたの言ってることは、これがなかったとしてもできると言ってるけど、この基準ができていればもっと未然に防げたんじゃないかと私は言っているんですよ。 ◎副市長(竹嶋秀雄君)  いや、この横領の未遂については、そういう懲戒ということで防げたというかその職員については身分剥奪することになったと思いますが、なかったとしてもですね、この処分について当然先ほどから言いますように相当厳しいことでやってきておりますので、ただ、厳しいことで身分を奪うことについて、新宮市が特に今度厳しいことを制定しましたもんで、これによって職員が不祥事を起こさないということで願っておるわけですけども、これについては再度言いますように職員の倫理観があればこういう対象にならない職員が、そういう職員であってほしいということでございます。 ◆5番(福田讓君)  それは副市長がおっしゃるとおり私はその方を徹底的にしなさいと言っているんじゃないんですよ。本当に市長初め三役の方々が平成18年度中にね、もっと真剣にこういった問題に対して内部協議を行って、倫理の確立、資質の向上に努めて今回こういった形で出してきたんです。だから何回も言うようですけど3月の定例会にこういった形の厳しい倫理規定の制定をしていたならばそういったこともなかったし、その職員の方も何事もなかったと私はそう思っているわけなんですよ。市長初め執行部の方々がもっと市民の信頼回復を念頭に置いて行政を進める、その姿勢が足りなかったんじゃないかと言っているんです。 ○議長(上田勝之君)  佐藤市長。 ◎市長(佐藤春陽君)  いろいろ今回のこの基準の制定に関しまして議員から厳しい御指摘もいただいております。確かに我々としてこの不祥事を起こしてきた、しかも続発したということは市民に対して、また議会に対しまして申しわけない思いでいっぱいであります。そのような中で、今回そういうものの反省に立ちましてこの基準というものを少なくとも新宮市の基準というものを明確にして懲戒処分に当たっての委員会審議の中の根拠として資するように、これもまた職員に対しましては、こういう厳しい処分が行われますよと、そのためにコンプライアンスに十分心を置いて新宮市民のために一生懸命仕事をしていただくようにという思いの中で定めたものであります。大変、制定の時期等につきまして厳しい御指摘を受けますが、そのような思いで年度途中であれすぐ対応を我々としては図りたい、そのような思いの中でこの制定を公表させていただいたものでありますから、どうか御理解をいただきたいと思います。 ◆5番(福田讓君)  私の質問と若干、執行部の方の御回答いうんでしょうか、答弁についてもなかなか、小山総務部長はもっと早くこの制定をしたかったと、また副市長の答弁、若干近づいてますが、私は別にあなた方に対して厳しく叱責しているわけじゃないんです。ただ本来信頼を回復するために真剣に考えていただきたかったと言ってるんです。これ議員しか言えないですからね議場でしか。議員は何も知らないんかと、執行部はその職員の方の名前を人権の問題ですから発表しませんし、私もそれを聞こうともしません。職員の方にも聞いたことは一度もありません。今後ですね、市長初め三役は襟を正して綱紀粛正と倫理規定資質の向上に努めていただきたいと私は強くこのことを申し上げたいと思います。さらに職員の処分は、懲戒審査委員会というのがあるということでお聞きしております。副市長、収入役、総務部長、総務課長4人ということですが、これはあくまでも審査委員会ですので一般有識者のこれに対する入っていただくということに関しては考えてないんでしょうか。 ○議長(上田勝之君)  小山総務部長。 ◎総務部長(小山壽行君)  現在、議員さんおっしゃるとおり4名だったんですけども、今回のこの基準の見直しとあわせて、教育委員会の別組織という大きな職員抱えた組織がありますので、教育長を含めた5人ということに改正を行いました。外部の委員さんというお話なんですが、これは内部の職員の処分ということでありますので、現時点ではそういったことまで考えてございません。 ◆5番(福田讓君)  そうしますと1名、教育長を追加するということなんですか。一般論なんですが今回こういった厳しい制定基準ができたということに大変市民の方も、これまだ発表してませんね、新聞紙上にはね。まだ公開されてないと思います。私はこれ資料いただいただけですから、総務委員会で。こういったことが新宮市はやっぱり改革に進めているということはね、市民の方もやはりそれを理解していただけると思います。本当にこれはいいことですから。しかしながら同じ審査委員会の中に身内同士ばっかりが、身内同士というと失礼な言葉かもしれませんが、同じ市の職員の中で審査委員会を作ってやった場合、身内に甘いという今までの、そういう職員に対して同じ審査委員会の中の意見が出にくいだろうと、同じ職員であり同じ釜の飯を食っている市の職員、身分の部長、課長もありますが、執行者ありますが、言いにくい点があるんじゃないかと、そのあたり民間の有識経験者、法律に詳しい方を入れた方が私はもっと市民の声も聞けるんじゃないか。これ委員会の中の制定基準は結構ですよ、審査委員会の中で法律に詳しい方をそういった中に一人でも入っていただいた方が市民の声を聞けるんじゃないかという私の考えなんです。そのあたりいかがでしょうか。 ◎総務部長(小山壽行君)  内部でいろんな意見が出にくいという、確かにそういったこともあろうかと思います。ただそういった点を補うために今回の基準の中でより詳しく細分化した形での基準づくりを行っておりますので、客観的にその基準を適用する形で、委員会の中では粛々と進めれるような形で基準を運用していければなと思っております。また今回の案件でも判断に迷うことも確かにありました。そういった点については、我々も顧問弁護士とも相談しながらより適正な判断をしてきたつもりであります。 ◆5番(福田讓君)  顧問弁護士との相談も結構でございますが、ただ私が今申し上げている考えというのは法律の専門家を一人でも入れたらいかがでしょうかということに対して、いや入れることないんだと、我々でやるんだという考えなのか、それともやはり今後検討していくんか、お聞きしているわけなんです。 ○議長(上田勝之君)  竹嶋副市長。 ◎副市長(竹嶋秀雄君)  今、総務部長が言いましたように弁護士も入っておりますし当然審査委員会の報告については任命権者、ほとんど市長やとか議会もありますし消防もありますが教育委員会もあります。そういうことで最終決定は任命権者が行うという処分でございますので、現在のところは今のような状況の審査委員会で決定をしていきたいと思っております。 ◆5番(福田讓君)  副市長、今弁護士が入っていると回答しましたが弁護士は入っていないんでしょ。弁護士に相談したってだけでしょう。今あなた入ってると言った。 ◎副市長(竹嶋秀雄君)  いや、ですから慎重を期して職員の身分を剥奪するわけですから、慎重を期しながら処分を決定していくということですから、正式には審査会の委員にはなっておりませんが、相談をしながら対応していくということでございます。 ◆5番(福田讓君)  だからそれでいいんですよ。相談をしたというんならいいですが、あなた入っていると言ったから私が今再度質問したわけです。だから顧問弁護士に相談しながら法律のことですからね。職員の方にも執行部の方にも三役の方にも法律に詳しい方がいらっしゃるかもわかりませんが。そしたら今のところそういう民間の委員は審査委員会には入れないという考えですね。どっちですかと聞いているんです何回も。 ◎副市長(竹嶋秀雄君)  今のところは入れるところに至っておりません。 ◆5番(福田讓君)  ということは民間の法律に詳しい方は入れない考えで進めるということですね、それで結構ですよ。この件につきまして市民の方からも多く投書も寄せられましたし、こういった問題起こったときに必ず賛否両論いうんでしょうか、嘆願をしたってくれとか金額的にこんなもんだから何とかしてくださいとか、そういった声が私の耳に入ってきたわけですよ。今回のこの問題において三役執行部に対して嘆願等の市民から有力者からそういう何かしたってくれとかいう話はあったかなかったかで聞きたいと思います。 ◎副市長(竹嶋秀雄君)  ありませんでした。 ◆5番(福田讓君)  ないのですね、ということは、そういった話はなかったと、だから審査委員会の中で決定して最終決定は市長ですね。そうですね。それでよろしいですね。 ◎副市長(竹嶋秀雄君)  そういうことでございます。 ◆5番(福田讓君)  わかりました。今後ですね、この問題についてはここで申し上げてることで終わりますが、もっと市長が今最後に答弁されたように市長を先頭にですね、自らが先頭に立って職員の倫理、資質向上に努めるとそういった心構えを、全職員の方も本当につらいと思います。別に不祥事を起こしてない方にとっては何で俺らも言われるんだと、本当につらい立場だと思います。だから私は今後とも新宮市の職員、三役初め市の職員の方々が真剣に取り組んでいただいて市民の信頼回復が得られるようにぜひとも今後とも行政に力を注いで頑張っていただきたいと思います。本当に嫌ことを言って職員の皆さんにも何なあいつあんなこと言うんかとか、と言われますが、言わなければ議員の努めがないわけです。そこだけを御理解願いたいと思います。議決権、監視権は議会にあるんです。予算を執行するのは市長初め皆さん職員の方々です。今後ともこういった問題がなくなる、そして恐らくこういった倫理、ほかの町村ではないと思います。新宮市が初めてこういったすばらしい懲戒処分等の基準制定できたいうことはほかの町村も追従する可能性もありますし、これに対して私はよくやっていただいたと思っています。一人ひとりがそういった倫理規定をもって今後とも行政に励んでいただくようにここで申し上げて一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(上田勝之君)  10分間程度休憩いたします。 △休憩 午前10時56分--------------------------------------- △再開 午前11時07分 ○議長(上田勝之君)  休憩前に引き続き会議を再開いたします。 一般質問を続けます。---------------------------------------木戸地郁生君 ○議長(上田勝之君)  1番、木戸地議員。 ◆1番(木戸地郁生君) (登壇) 通告に従いまして公共施設本庁この市役所の再整備について質問いたします。 先ほど発表されました新宮市総合計画基本構想によりますと、今後は市役所や学校、市民会館、図書館など老朽化した公共施設の建て替えや改修とともに教育環境の整備、防災対策、雇用対策、地域医療の確保、中心市街地の活性化、山間部地域の過疎化対策、高速交通体系の整備促進、行財政のスリム化など、いまなお多くの課題が残されているのが実状です。今後はこれらの課題の解決に向けて優先順位をつけて着実に取り組むとともに、時代に対応した実効性と戦略性のある事業展開、多様化する市民ニーズに対応する新たな仕組みづくりなどが必要になってまいります。とあります。また公共施設の再整備については市役所、市民会館、図書館、学校施設などの公共施設はいずれも老朽化が進み耐震性にも問題を抱えています。多くの市民が利用する基礎的な施設であることから、集中的な再整備による早期の対応が求められています。とあります。私は余りにも老朽化した公共施設の多さに驚きます。そして市民の皆様がその施設をどのように利用されているのか利用度、その他を考えました。そこで私が選択したのが庁舎の新築移転であり庁内で組織されている災害対策本部が災害時にその機能を十分に発揮できる環境を作ることが市民への義務と考えたからです。私、昨年12月議会で図書館のある文化ホールの建設を丹鶴小学校の統廃合を配慮しつつ要望しました。この時点でも文化ホールか庁舎か考えました。でも市民の利用度から文化ホールを選択しました。しかしどちらも必要不可欠であると考えています。このことは片寄った人の流れを少しでも矯正し、市街地にも流れを作るためであります。それと現市民会館の耐震診断の結果は、補強よりも建て替えの方向を示していたからです。当時の答弁では文化ホールについては詳細はこれからで、ただ中心市街地に立地を求めていく。図書館については模索中であるが、中心市街地へ持って行ければと、立地についてはどちらも中心市街地と共通しています。今回発表された基本構想から見て文化ホールおよび図書館についてはどのように進捗しているのでしょうか、経過をお願いします。 ○議長(上田勝之君)  中岡企画調整課長。 ◎企画調整課長(中岡保仁君)  新しい総合計画の基本構想では、政策目標の3の文章の中で生涯学習の分野で豊かな人生を送ることができるよう文化や芸術などに触れる学習機会の提供に加えて、その活動拠点となる施設整備を進めると、こう書いてございます。その中では老朽化した市民会館や手狭な図書館の建て替えが課題として浮かび上がってきてございます。文化都市にふさわしいまちづくりの観点から、それらの整備については欠かせない取り組むべきものとして私どもは位置づけていきたいと考えてございます。その中で進捗状況でございますが、文化ホール、図書館の両方について言えることでございますが、新しい総合計画の基本計画の中に、市街地再生と教育再編の大きな枠組みの中で大きなフレームの中で建設場所や施設のアウトライン、輪廓なんですが、それを総合計画審議会や庁内のプロジェクト部会において今まさに描こうとしているところでございまして、具体的にどんな機能をもたせるか、どのような形で整備するか、併設か、そこら辺の話は今後の今まさに今から取りかかろうとしているところでございます。 ◆1番(木戸地郁生君)  それでは一応、私が質問してからだいたい9カ月経過しているわけなんですけども検討はしているけど具体案はできていないという解釈でよろしいですか。 ◎企画調整課長(中岡保仁君)  今まさに何度も申しておりますが、今まさに取りかかろうとして、それを今から煮つめていくというような状況でございます。 ◆1番(木戸地郁生君)  地震の発生いうのは、僕、地震一番嫌いですから、逃げ場がないということで、発生しなければ時間が経過してもいいわけなんですけども、もしというのが起こったときにその対策が遅れていたので、被害が大きくなった、あるいは死者、負傷者が出たということになると大変なことになりますんでね。庁内の事情ある意味では理解できますけども、そこらあたりを考慮されて迅速にお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎企画調整課長(中岡保仁君)  整備にあたっては当然優先順位づけしながら年次ごとにスケジュール組んで、迅速に対応していくと、そしてその整備計画を、今、基本計画を作っておるわけなんですけども、それについても迅速に対応していくと、そういうことになろうかと思います。 ◆1番(木戸地郁生君)  はい、わかりました。基本構想では今後はこれらの課題の解決に向けて優先順位をつけて着実に取り組むとありますが、公共施設再整備の優先順位を知りたく思います。どのような順位となっているんでしょうか。 ◎企画調整課長(中岡保仁君)  基礎的な施設でございます市役所庁舎それから市民会館、図書館、学校施設など整備改修があるわけでございますが、それらのどれもが市民サービスの根幹にかかわるものでございまして優先順位は非常に難しいものがあると思います。その他市が抱える課題としまして市街地空洞化の進行の抑制とか、あと教育環境の充実整備それから防災対策の整備促進等々の課題がございまして、それらの課題の中から考えられる事業としまして同じ行うなら一石二鳥、一石三鳥というような複数の課題に同時に対処できるような効果を生み出すような施設の整備をできれば優先していきたいと考えています。したがいまして、このことから市役所とか文化ホールとかあと図書館の建設いうのは整備というのは中心市街地の再生に資するものでございますので、かなり優先度は高いと考えてございます。ただこれらの整備にあたりましては、まず用地の手当が重要でございます。よりよい教育環境の整備の中で学校の再編から生まれてくる跡地をうまく活用することが新たに用地を手当てするというか求めなくてもそういうような整備は可能となりますから、まずは学校校舎の建て替えや改修が順番として優先的に進めることになってこようかと考えてございます。 ◆1番(木戸地郁生君)  はい、わかりました。去る平成16年9月5日震度5弱の地震があり庁舎の一角に亀裂が走ったと聞いておりますが、これは事実でしょうか。 ○議長(上田勝之君)  丸山総務課長。 ◎総務課長(丸山修市君)  はい、当時1階のちょうど階段の横、ホールのところの壁なんですけども白い粉が落ちておりましたんで、見たら2メートル半ぐらいのちょっとクラックというんですか亀裂が入ってたんでそれが、そのときできた傷ではないかとこのように思っております。 ◆1番(木戸地郁生君)  ありがとうございます。やがては発生するであろうと予想される、東南海地震50%、南海地震40%の確率で、30年以内に発生すると言われています。去る9月2日の朝日新聞には東海地震について産業技術総合研究所、活断層研究センターの藤原治研究員と北海道大学の平川一臣教授のグループが2005年から2007年に、静岡県の浜岡原発から東約2キロメートルの地域で計8カ所、深さ十数メートルのボーリング調査を実施し堆積物の年代測定などを調査、その結果、国が想定する東海地震の約3倍もの地殻変動をもたらす超東海地震がこの5000年に少なくとも3回起きたことがわかった。東海地震が8000年以前から100年から200年周期で起きていることを確認した。加えて大きな隆起を伴うため想定東海地震とは別のタイプと見られる大規模地震が約4800年前、3800年から4000年前、2400年前ごろの計3回起きていることがわかった。東海地震説を提唱し、国が対策に乗り出すきっかけを作った、神戸大学石橋克彦教授は、見つかった超東海地震は詳しいメカニズムはわからないが、予想されている東海地震より大きなものになるのはほぼ確実だ。次に来る東海地震はこのタイプになる可能性もあり、備えが必要だろうと指摘しています。本庁舎の耐震診断の結果によりますと、東西方向については4階は耐震性能は満足しているが1階から3階は耐震性能が不足している。また南北方向についても、全階耐震性能が不足しているとあります。この報告を受け耐震補強を検討されたことはありますか。 ◎総務課長(丸山修市君)  平成8年に今、議員さんおっしゃられましたように耐震診断を受けまして、危険倒壊または崩壊の危険性が高いという結果がございまして、それで一応耐震補強につきまして検討いたしたところでございます。 ◆1番(木戸地郁生君)  その検討の結果は、どのような方向を示しているんでしょうか。 ◎総務課長(丸山修市君)  当時、平成8年の当時、検討したところですけども、その後、耐震強度については、さらに市役所のような防災拠点施設の場合はかなり高い強度が求められるということで、当時1回検討して補強の見積もりをとったんですけども、一部やはりその基準をクリアできないというようなことがございまして基本的には現在のブレス構造いうんですかね、それとかスリットを入れるということらしいんですけど、それではちょっと耐えられないなというような結果だったと思ってます。 ◆1番(木戸地郁生君)  このような情報と庁舎の現状を考えるとき、もし烈震が起きたと仮定した場合、現庁舎はどのようにと推測されているのでしょうか。今の耐震診断の結果を見て議論された中では、このようなことが出なかったでしょうか。 ◎総務課長(丸山修市君)  耐震診断の結果は倒壊または崩壊の危険性がかなり高いということでございます。それとたとえ残ったとしても、いわゆる中のライフライン、水道、電気とか、いわゆるぐちゃぐちゃになりまして、本部機能としては十分使えないんではないかとこのように考えています。 ◆1番(木戸地郁生君)  もし庁舎が全壊及び半壊の恐れが現実となったとき、災害対策本部は組織機能を発揮しようにもその能力が半減あるいは果たせない事態も起こり得ると考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(上田勝之君)  速水防災対策課長。 ◎防災対策課長(速水得史君)  今、総務課長が答えましたように本庁舎がそういった状況になると、本庁舎の現在は3階にある第2委員会室を災害対策本部に予定してますので、機能がかなり果たせないという状況になることは想定されると思います。 ◆1番(木戸地郁生君)  災害が起これば被害を全般的に把握して冷静に分析して的確な判断処理できるのは対策本部ではないでしょうか。市民サイドから見ても大きな災害が起これば一番信頼のできるのが市の災害対策本部だと思います。そこでお尋ねいたします。 対策本部としては庁舎が倒壊したと仮定したとき、対策本部の移行を計画準備されているのでしょうか。 ◎防災対策課長(速水得史君)  はい、想定をしておりまして、まず本庁舎が使えない場合は、次に福祉センターということでなおかつ福祉センターが使えない場合は職業訓練センター、なおかつ職訓センターが使えない場合は保健センター、というふうに順番を決めてございます。 ◆1番(木戸地郁生君)  今お聞きしますと、庁舎が使用不可能となった場合は福祉センター、職訓、そして保健センターですか、そういうふうに順位づけされてるようですけども、これは大変有意義なことだと思いますが、この福祉センター、職訓、保健センターの耐震診断はやっておられるのでしょうか。 ○議長(上田勝之君)  勢古口福祉課長。 ◎福祉課長(勢古口博司君)  福祉センターにつきましては、平成17年8月25日に耐震診断の業務を完了しておりまして、その際の報告としましては、診断結果としては目標値を満足するもので耐震強度等は十分確保されているとの報告を受けております。 ◆1番(木戸地郁生君)  職訓とか保健センターはどうでしょうか。 ○議長(上田勝之君)  鈴木商工観光課長。 ◎商工観光課長(鈴木俊朗君)  続きまして職業訓練センターの方でございますが、訓練センターの竣工が昭和57年の4月でございますので、耐震の法律が56年に変わりましたので、そういったことで現職業訓練センターにつきましては耐震をクリアしているというふうなことでございます。 ○議長(上田勝之君)  更家保健センター長。 ◎保健センター長(更家嘉重君)  保健センターにつきましても職訓と同じように、昭和57年度に建築されましたので、昭和56年に建築確認の変更後、耐震基準に基づいた建物でございますので大丈夫と思います。 ◆1番(木戸地郁生君)  今お聞きしますと、予備軍の方がしっかりしてて本家がどうも危ないというような判断と解釈してよろしいですね。はい、わかりました。耐震診断の結果オーケーということになれば補強対策いうのはいらないということにもなりますので次にまいります。 先月28日、地震災害を想定した職員防災訓練を実施されたそうですが、本庁、三輪崎支所、熊野川行政局それぞれの感想をお聞かせください。 ○議長(上田勝之君)  速水防災対策課長。 ◎防災対策課長(速水得史君)  8月28日全職員を対象にして久しぶりの職員訓練を行いました。今回の想定でございますが、地震発生が業務終了後直後に起こったということで実施をしてございます。特に今回はほとんどシナリオ作らない状態で訓練をしたということでございまして、シナリオがないために、いろいろな問題点とか課題とかが浮き彫りにされたと思います。また本部の方から突発的な指示を出したり、そういったことを行ってまして、これを受けまして今後、本部員初め職員全員の反省点等アンケート方式で求めてございますので、そういったことを集約しながら災害に向けて準備をしていきたいと思います。今後は災害発生後2日目あるいは3日目を想定した住民も交えた訓練を実施していきたいとそういうふうに考えてございます。 ◆1番(木戸地郁生君)  三輪崎支所はどうでしょう。 ○議長(上田勝之君)  宮本三輪崎支所長。 ◎三輪崎支所長(宮本好三君)  今回の訓練は幹線道路である国道42号線が道路の損壊等で通行不能となり応援職員がほとんど来ないとの想定で行いました。訓練内容は被害状況を本部へ衛星電話で報告するというものでしたが、電波の状態が思わしくなく情報がうまく伝わりませんでした。今後は早く専用アンテナを設置した方が連絡がスムーズに行くのではないかと思います。また通話中が多く、本部への連絡が遅くなったと思いますので、衛星電話を複数設置した方がいいのではないかと思います。 ◆1番(木戸地郁生君)  三輪崎地区の場合においては、津波に関するような避難方法とかいうのは行なわなかったんですか。 ◎三輪崎支所長(宮本好三君)  津波に関しては今回は。 ◆1番(木戸地郁生君)  だけど今後はあの地区、地域はそちらの方も十分大切なもんで避難する場所ですね、市民の皆さんが、そこらもぜひ検討してみていただきたいと思います。 ○議長(上田勝之君)  東熊野川行政局住民生活課長。 ◎熊野川行政局住民生活課長(東康夫君)  熊野川支部の職員防災訓練につきましては、国道168号線及び幹線道路が崖崩れ等で寸断され、電話、電気が不能との想定で実施いたしました。その結果でございますけど感想といたしまして、御存じのように広い地域をカバーする上では、今の現状の職員では対応は困難であると想定しました。情報収集と市民の安全のためにも各自主防災組織の強化及び協力が必要不可欠と感じられました。また防災無線放送を有効に利用し市民への正確な情報を提供するためにも今後、雑音の入らないようなデジタル化の整備、また寸断される地区への連絡に衛星電話が必要と感じられました。最後でございますけど、今回の訓練で職員行動マニュアルの再確認と防災意識を高める上で、今後も訓練の大切さが重要かと痛感いたしました。以上でございます。
    ◆1番(木戸地郁生君)  今の答弁の中で、職員の数だけでは無理だと実感したというのがありましたけども、今後その点を地元の人とどのように協力し合っていくか、あるいは検討課題として十分考えてほしいと思います。 新宮市総合計画基本構想中、公共施設の再整備で検討、対応策として市役所、文化ホールの整備等が上げられています。そして多くの市民が利用する基礎的な施設であることから、集中的な再整備による早期の対応が求められています。老朽化と耐震診断も良としないこの庁舎を教育審議会の答申もあり丹鶴小学校の統廃合が決定した場合、この跡地に文化ホールと並列して新設してはいかがでしょうか。 ○議長(上田勝之君)  中岡企画調整課長。 ◎企画調整課長(中岡保仁君)  跡地の有効活用につきましては、学校再編のそういった住民説明会等がもし行われたとしたときなんですけども、そういった場合でも大きなキーポイントになろうかと思います。その中でなるだけ多くの皆様の合意形成をはかるという意味でも、そういった施設の有効配置利用計画はなくてはならないものと考えてございます。市街地の再生とか教育再編という大きな枠組みの中で有効な配置についてより深く検討してまいりたいと考えます。 ◆1番(木戸地郁生君)  ということは、その小学校の統廃合が明確になってから考えるということですか。 ◎企画調整課長(中岡保仁君)  教育環境の整備の中で学校再編については当然メニュー上がっておりまして、そのメニューをこなす中で当然、跡地利用というのは、まずは出てくる問題でございますから、それと並行して跡地利用については考えていかなければならないと思ってございます。 ◆1番(木戸地郁生君)  私の記憶では現在市民会館として使われているところは、戦時中は公会堂と呼ばれまして戦後は一時市役所として使われていたことがありました。当時は商店街の人出も多く繁盛していました。生活様式も変わり、法の緩和もあり、人の流れも急変しました。私、文化ホールが高森地区に建設予定とされていたときから人の流れが片寄っている、市街地に立地すべきと提案してまいりました。遅ればせながら国も中心市街地活性化、最近はコンパクトシティーを唱えています。国の動きもさることながら、まち全体を把握して人の流れを作り出すことも行政としての努めではないでしょうか。また学校跡地につきましては、蓬莱小学校跡地も候補地となることでしょう。どちらにしても保護者の方々の御理解をいただくことが肝要かと考えます。この点いかがでしょうか。 ○議長(上田勝之君)  楠本教育次長兼学校教育課長。 ◎教育次長兼学校教育課長(楠本秀一君)  学校再編とまちづくりの総合計画の審議会の方とはこの跡地利用についてはセットでございますので、もう少し総合計画の方で練っていただいて方向性が固まれば地域説明に入っていきたいなと思っています。その際にはやはり保護者の方含めて地域の方々の御理解を得ることが必須でございますので、丁寧に説明して理解していただく格好で説明会に入っていきたいなと思っています。 ◆1番(木戸地郁生君)  蓬莱小学校の場合は来年2月から住居表示されまして徐福二丁目でしたか、住所になるわけでして、そちらの方へ仮に仮設ですけども移ったとしたら前に徐福公園もありますし徐福で売り出していくんかなというような思いもありますけども、どちらにしてもこの危険なと申し上げては失礼かもわかりませんが、この庁舎を何とかして災害対策本部が活動できるようなことにどうしてももっていきたいと思うんです。国が奨励しているコンパクトシティーづくりに沿うものにしては蓬莱あるいは丹鶴、両方とも適合していると思います。そしてやっぱり市街地に人の流れを呼び込むことを考えてぜひ実行してほしいと思います。そして災害が発生したとき、市民の生命を守り事後処理に多忙を極める対災本部が安心して、その機能を発揮できる整備条件を備えることにあります。この点いかがですか。 ○議長(上田勝之君)  竹嶋副市長。 ◎副市長(竹嶋秀雄君)  庁舎の建て替えにつきましては相当な事業費が見込まれる中で、建設ということになりますと、基金とかいろんな財源の裏打ちが大事だと思っております。そういう中で庁舎の本部機能が果たせないということは大変なことでございますので、第2、第3と順位は決めておりますが、市長から指示されておりますのは、第2の福祉センターがそういう耐震に耐えられるというようなことでございますから、来年度の予算に向けて第2委員会室と同じような機能は難しいかもわかりませんが、そういう災害対策本部が対応できるような事業も考えろというような指示も受けておりますので、来年度予算に向かって検討を重ねていきたいと思っております。 ◆1番(木戸地郁生君)  また、この現庁舎は本館と別館に分かれ本庁から別館へは車道を横断しているのが現状で、事故のないのが不思議なくらいですが、昨年、職員でない方が交通事故に遭われたと聞いています。こういった事故防止を含め災害に備えられる庁舎、災害対策本部がその機能を発揮できる庁舎をより早く実現することを希望して質問を終わります。ありがとうございました。--------------------------------------- △田花操君 ○議長(上田勝之君)  6番、田花議員。 ◆6番(田花操君) (登壇) どうかよろしくお願いいたします。少し声がこもっておりまして聞きにくいと思いますが、どうかお許しください。 今、新宮市議会には議決機関としての本来の役割とかありようが市民から求められているのではないかと思います。それでは市長の政治姿勢、防災対策、地域の問題について質問させていただきたいと思います。発言通告に従いまして一般質問をいたします。 まず1点目の市長の政治姿勢について、1番目の二次合併についてお尋ねいたします。昨年和歌山県が二次合併に向けて新しい市町村合併推進構想が作成されました。それには串本町から北山村までの市町村合併の組み合わせとなっております。二次合併を進める新しい合併特例法は平成22年3月までの時限立法になっており、特に新法には合併構想の実現に向けて県の役割と権限が強く位置づけられております。そのような中で県の積極的なかかわり、指導力がなくてはなかなか合併問題は前に進まないと思います。しかしながら県の姿勢や動向につきまして私は一次合併と同様、本当に消極的で国から言われるからやっているというような感じで、本当にやる気があるのかはっきり見えてまいりません。市長は県のこの二次合併に向けての姿勢、動きについてどのような御見解をお持ちか、まずお尋ねしたいと思います。 ○議長(上田勝之君)  佐藤市長。 ◎市長(佐藤春陽君)  かねて広域的な枠組みの中での合併は、私自身も推進したい、そのような思いでおりました。しかし、今、県が進めているこの広域の合併の条件あるいはまた市町村のいろんな意見を聞きましても、この串本までというのはどうしても我々としては無理を感じる。そのような思いで過日も市町村課長が新しく赴任いたしまして、この来新しました折に意見交換等もいたしますが、やはり隣接の那智勝浦町やあるいは北山村やあるいは太地町、このエリアを具体的に個別な話し合いとして進めさせてもらえたらありがたいと、こういうお話もいたしたわけでありますが、同様に県の考えも、これは実務的なレベルでの考えでしょうが、やはり串本までということは文化が違うように思うと、このようなことで我々の考えに御理解も示していただいたわけであります。ただ現時点ではこの郡の町村会あるいは新宮市がこの広域合併を合併協を組むか組まないかをこの年度内に判断しなければなりません。この8月には 市民に合併のメリット、デメリットをいろいろ市民広報もしたいということで、この市報の中に差し込みをしてお配りもいたしましたが、具体的には私の耳には市民の意見というのはまだ届いてまいりません。そのような中で近々の間に市町村長相寄りましてこの枠組みをどうするか、その判断をまず行政の当事者同士が意思確認をしようじゃないかと、こういう話し合いも予定しておりますので、そのような中で我々としてはまず県が進めておりますから、その地区対象にした合併協議というものについての判断をしっかりといたしまして、そのしかる後にこれが無理なんであれば個別の枠組みを考えていくか、こういう段階に入るんではないかと、そのように思っております。私としましては基本的にはこの串本までの広域合併というのは無理があるという見解に今落ち至っているところでございます。したがって、それが壊れたときに隣接のまちとどう枠組みをしていくか平成22年の3月の法期限内までにということは多少やはり無理があるんではないか、そうすれば法期限を過ぎてでもこの合併によるメリットが大きいものであれば我々としては進めてまいりたい。私としては進めてまいりたい。かように思っているところです。 ◆6番(田花操君)  今お伺いしましたように県の方もせっかく合併推進構想を提示しておきながら、どうあるべきかというような状況の中で私は今日、住民の価値観がますます多様化し、地方自治体へのニーズも高度化しており行政サービスの一層の専門化や高度化が求められている中、また国、地方を通じた非常に厳しい財政状況のもとにおいて特に広域的な道路整備の必要性、観光ルートの広域的な取り組み、図書館や文化、スポーツ施設の問題、あるいは福祉施設やゴミ焼却施設の共同設置、そして今、問題となっている地域医療の問題など、それぞれの自治体で共通の課題となっています。なるだけ重複するような経費は広域的な対応でできる限り節約し効率化を図るとともにより質の高い広域的な取り組みを進めていくことが、私は、市町村が合体して一つのまちとして取り組む市町村合併によるまちづくりが将来必要かと強く思っております。合併の進め方にはお互いの利害関係が大変多く、いきなり合併協議会というよりも首長による連絡会、懇談会のような場、さらに事務レベルでの研究会なども立ち上げを行い、議論をしながら意思の疎通を図っていかなければならないと思います。また一方では、市民住民の合併についての意見集約が必要となっております。これら二次合併に向けて具体的に市長に取り組んでいっていただきたいと思います。どうか国の流れ、地方分権の流れの中で、地方が少子高齢化の中で過疎化しております。国や地方を通じる財政の著しい悪化など、現在市町村の財政を取り巻く情勢が大きく変化しています。このような中にあってそれぞれ市町村の行政サービスを維持し、向上させ行政としての規模や拡大や効率が図れるよう、観点から将来を一つの市町村として取り組む合併が必要ではないかと思っております。市長にはこの地域の将来のあるべき姿を想像しながら市民に夢とロマンを与え先見性をもって二次合併に積極的に取り組んでいただきたいと思います。その辺のお考えを再度確認させていただきたいと思います。いかがですか。 ◎市長(佐藤春陽君)  おっしゃるとおりで、今のとこ市民の方々の関心も非常に一次合併のときと比べれば薄れている。また隣町におきましても同様の状況です。そのような中でこれは行政が一つのアプローチをしっかりしていかなければならないし、またイニシアチブもとっていかなければならないとそのように思っております。近々の間にこの広域合併についての枠組みをするかせんか、こういうことを市町村長との間に意見交換し、できるだけ早期に見通しをつけたい、そのように思っております。それがすべてで終わりというわけではありません。しかる後にまた新しい第二次のうねりというものが必ず来るだろう、また起こしてまいりたい。そのように思っております。 ◆6番(田花操君)  ぜひ積極的な取り組みを期待いたしまして、この項を終わりたいと思います。 ○議長(上田勝之君)  質問中でありますが、昼食のため午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午前11時50分--------------------------------------- △再開 午後1時00分 ○議長(上田勝之君)  休憩前に引き続き会議を再開いたします。 一般質問を続けます。 6番、田花議員。 ◆6番(田花操君) (登壇) それでは引き続きまして一般質問をいたします。 次に2点目の、市長の七つの約束マニフェストについてお尋ねしたいと思います。合併後の初代市長として誕生しまして佐藤市政も早2年となってまいります。6月議会でもお尋ねしましたが、市長の選挙公約の政策実現に向けた取り組みが大事であること等をお答えいただいたところでありますが、一方で市民から市長の色、カラーが見えない佐藤丸はどこへ行こうとしているのかわかりにくい、机上の理論も必要だが、早くまちを何とかしてほしいという厳しい声も一方にございます。私はくどいようですが、市民の声に応えていくためには市長が選挙で公約した、蘇らそう新宮市七つの約束、その一つひとつへの取り組みと実行実現が佐藤丸の進む方向ではないかと、これこそが市民の負託に応えていくことではないかと思います。残された任期も後半となってまいりました。市長はこの七つの約束の中ですべてとはいきません、あれもこれもというよりも、ぜひ市長として特にやりたいこと、やっていきたいことは何かと、市長のお気持ちをお伺いしたいと思います、いかがですか。 ○議長(上田勝之君)  佐藤市長。 ◎市長(佐藤春陽君)  この掲げました七つの約束は、いずれも新宮市政これからを左右することでございまして、また現実には新宮市の大きな課題として浮上している内容等を含んでおります。私の今、さしずめの関心は医療センター等を中心とします、いわゆる医療対策を充実させていかなくてはならないということが第1点であります。それとまた医療だけでなく、それをサポートしていただく看護体制の充実等、非常に気になっていることでございまして、これらもこれからの大きな新宮市の安心安全のまちづくりに欠かせない事項だとそう思っております。これは今、急な課題も浮上いたしてまいりましたが及ばずながら全力を挙げて取り組んでまいりたい、そう思っております。 それと2点目は何をおきましても、教育の充実と子育ての支援であります。その中でさしずめ今、これは既に新しい2期目の市政誕生と同時に審議会等でももんでもらったことでありますが、学校再編をぜひ手掛けたいそのように思っております。さしずめ来年当初からこれは具体的な予算執行の中から対応してまいりたい。まず、王子、丹鶴の学校統合に先鞭をつけまして、後、王子あるいは蓬莱の統合と限られた財政でありますから、特例債等有効に活用しながら具体的な実施計画を作り上げてそれを実行いたしてまいりたい、そう思っております。 それと3点目は、新宮港の活用であります。これはもちろん大きな新宮市のまちづくり産業の振興に中核となるこれからの新宮市政の命運を握ってもいいというような大きな事業でありますが、幸いこの16日には「ちきゅう」が入港いたしますし、またクルーズ船等の入港も、非常にまだ外防が工事完了いたしませんので不安定な状況のときもありますが、幸い今までにない新宮市の経済の振興につながってくような、そういう視点の中からそういうクルーズ船等の入港がふえたとそのように思っております。これからも港をまず利活用してもらうという面におきまして全力を挙げてまいりたい、そう思っております。 4点目は、基本計画の策定とそのための実行であります。とりわけ市街地活性化のための諸施策、先ほどから話が出ております図書館や文化ホールあるいはスポーツ施設等の適正な配置、市立図書館の老朽化した施設のやりかえ等、これも順次優先順位を十分部内で調整いたしまして、これを実行計画の中に移してまいりたい、そのように思っております。 それと5点目は、熊野の歴史と自然を生かすまちづくりの中からさしずめ我々の一番の欠点であります、この都市部と連絡するいろんな道路整備のとりわけ、この基幹となる169号、168号、311号さらにまた高速道路の南進、それは東西両方面からの大きな課題でありますがこれの促進であります。これは中期計画等策定を目前にいたしまして正念場に来ておると思いますので、この8月にも何度も中部整備局や近畿整備局あるいは国交省や衆参国会議員のところへも、強い要望活動を繰り返してまいりました。これからまた10月に向けてもう一山あろうかとそう思っておりますので、この整備には全力をもって取り組みたいそのように思っているところです。 ◆6番(田花操君)  今市長から一つ目には医療体制の充実、二つ目には教育子育て、学校再編、三つ目には新宮港の利活用、四つ目には長期総合基本計画の策定さらに五つ目には主要幹線道路の地域の道路整備についての五つを今後の重点政策としてやっていきたいというお話をいただきました。どれ一つとっても大変なことかと思いますけど、どうか市長には実現に向けてぜひ一日も早く市民が安心して新宮市の将来のためにこの約束した事業政策についての進捗状況あるいは達成度が、また2年後評価されてくるものと思います。市長におかれまして公約を第一に私は考えていただき、副市長以下職員が一丸となって後半の市政運営に邁進していただきますようお願い申し上げましてこの項を終わります。 次に3点目の市民参加の街づくりについてお尋ねしたいと思います。先般総合計画基本構想を策定されたところでございますが、その街づくりの基本理念の中に一人ひとりの市民が協働の精神のもと、街づくりの多くの場面で主役としての役割を担い行政、企業ともども濃厚なパートナーシップを築き上げながらみんなの思いを実現していく一人ひとりが街づくりの担い手を本市の街づくりの基本とし、目指すべき都市像の展望をします云々と謳われております。本当にこれからの街づくりのあるべき姿だと思いますが、言うは易し行うは難しで、いかにして市民と歩む街づくりを進めていくかは行政の大きな課題で、テーマでもあるかと思います。今後基本構想の実現に向けて市民が市政に参加するための理念や基本原則を明らかにした市民参加と協働の基本条例などの制定が必要ではないかと思いますが、市長の御見解をお伺いしたいと思います。 ◎市長(佐藤春陽君)  現時点でもこの市政への市民参加を我々としてはできるだけ求めておる状況であります。そのような中で、現実にはいろいろ市民と協働する行政の手法も場面場面によってはありますし、これからもNPO法人等立ち上げてくださいました大勢の市民の方々もいらっしゃいます。そこらとの協働というものについては、これからの基本計画を実行していく中から意識してまいりたいそのように思っております。また今、基本計画の策定でありますが、この12月までにを目標にけんけんごうごうといろいろ林先生を中心に市民の方々の参加を求めて計画を練っていただいております。そのような中でその基本計画を今度は実行していく中におきまして必ずこういう問題、こういう条例の制定とかいう問題も浮上してこようかとそのように思っております。そのような答申を受ける中から我々としてはよりベターなものを探ってまいりたい、かように存じておるところです。 ◆6番(田花操君)  ぜひ研究していただいて、今全国的にも街づくりへの市民参加協働の大きな流れにあり、さまざまな議論がされております。街づくりは人づくりだと言われています。市民が独自に日ごろから夢を語り合うという習慣がベースでなくてはならないと思っております。どうか総合計画を形だけのものとしないよう新宮市の将来のために取り組んで行っていただきたいと思います。どうかよろしくお願いをいたしたいと思います。 次に2点目の防災対策について1点目の住宅の耐震改修についてお尋ねいたします。今年も7月16日発生し多くの死傷者を出した新潟中越沖地震が記憶に新しいことであります。能登半島地震からわずか4カ月、中越地震から3年とたたないうちに大地震が発生し、改めて地震の日ごろの備えの必要性を私たちに突きつけておると思います。今回のような大きな地震をきっかけにして、自らのまち、自らの地域を見渡し、避難所や病院などの施設や、危険な場所を再認識してみることが大切なことと思います。大地震による死者のほとんどは倒壊家屋の下敷きになって亡くなられています。いかに住宅家屋の耐震化が大事なものであるかはっきりしております。先日地方新聞の防災特集号に新宮市における耐震診断を受けた家屋の80%から90%が補強が必要だと、記事が特集されて掲載されておりました。この中で本市に耐震診断、改修が必要な住宅が約1万戸あるとのことですが、そのうち耐震診断の実施は平成16年から現在まで359戸、対象戸数の4%、耐震改修の実施になるとさらに診断戸数の1%と余りにも数値の低さに驚きました。このままだと何年かかるかと想像しても無理なような数字になっております。今回のこの記事のデータの中で応募戸数があまりにも少ないというのは、どこに原因があるかまずお尋ねしたいと思います。 ○議長(上田勝之君)  速水防災対策課長。 ◎防災対策課長(速水得史君)  この木造住宅の耐震診断ですが、議員御指摘のとおり、この事業については平成16年度から今年度4年間実施したわけですが、年々募集件数を割ってきているという状況にございます。特に古い住宅につきましては、お年寄りが住まわれているということがございまして、診断を受けても改修する費用がなかなか捻出できないと、そういう現状でございましてあきらめたような状況がございますので、そういったことが主な原因だと考えております。 ◆6番(田花操君)  現在耐震診断は無料で行っているというふうに聞いておりますが、やはり毎年予算の枠で応募戸数が決まっているということですか。 ◎防災対策課長(速水得史君)  順を追って言いますと、平成16年度では公募しまして130戸診断を受けていただいたと、翌年の平成17年度につきましては150戸公募しまして全件診断を受けていただいたと、平成18年度につきましては150件公募いたしましたが、診断実数は77件、今年度におきましては50戸公募した中で現在44件の診断が実施されていると、年々こういった状況で診断を受ける方が減っていってるという現状でございます。 ◆6番(田花操君)  年々この建物の耐震が一方で重要であると言われながら耐震診断を受けてる戸数が少なくなってる状況の中で、やはり啓発を十分市民にしていく必要があるかと思います。ぜひ9月は防災月間として耐震診断キャンペーンとかをしていただいて独自な耐震相談の窓口を1カ月設けたりして、あるいは住民の方に意識の啓発をすべきではないかというふうに思っております。また耐震改修につきましてはお金が相当かかる、さらに耐震費用の捻出について相当な心配があろうかというふうに思います。このデータの中で耐震改修の応募が平成18年、平成19年で10戸、実施したのが3戸、この中の7戸はどういうわけで実施されなかったのかお尋ねしたいと思います。 ◎防災対策課長(速水得史君)  改修の実績でございますか。耐震改修なんですが、新宮市におきましては平成18年度から実施してございます。平成18年度につきましては3件募集したわけですが、実績が1件、本年度につきましては5件分を公募しまして現在3戸改修されたという実績でございます。 ◆6番(田花操君)  この耐震改修に対する補助いうのは予算枠でこの程度1年にしかできないという状況なんでしょうかね。 ◎防災対策課長(速水得史君)  とりあえずですね、昨年度3件、本年度5件ということで予算要求する中で、この程度だったら改修していただけるんかなと相談もいろいろございます。そういった中で判断しながら予算をお願いしている状況でございまして、特に今年度につきましては10件以上の相談がございまして、実際に申し込みをしながら見積りをしていく中で費用がかなりかかるということで断念されてる方が7件ぐらいあったということでございまして、かなり改修をしていく中で自分が思っている以上に費用がかかるとそういうことで断念されているんかなというふうに把握してございます。 ◆6番(田花操君)  市内の1万に及ぶ住宅が何らかの耐震補強が必要という実態の中で、まず耐震診断を行いそして次に耐震改修をしていくとあまりにも数字の低さに、これではただやってると本当にわずかな話の中でいるような感じがしてなりません。これから行政としてこの進んでいない耐震診断、耐震改修について、今後どのような対策をとられようとしているかお伺いしたいと思います。 ◎防災対策課長(速水得史君)  今、和歌山県の制度としてですね、最初スタート時点では評点が1.0以上に改修しないと補助対象にならないというようなことでスタートしてございます。現在は0.7以上1.0未満、これは避難を重視した形で押しつぶされないような補強という二段構えで、これは和歌山県独自のやり方で取り組みをしてございます。特に現在は費用面でかなり思っている以上にかかるということが、改修する側にとってはかなりの負担があるということでございまして県においてもきのくに耐震事業の中で改修の工夫によって、安くできるような手法も研究してございまして、そういった中で診断イコール改修が非常に大事だということを啓発しながら制度の活用を呼びかけていきたいと思います。 ◆6番(田花操君)  行政ばかりに頼るのではなく、住民の自助意識の高まりが一番大切かと思います。大地震が発生するとやはり木造住宅に被害が集中しております。備えあれば何らかの耐震補強していたなら助かっていたのではないか、防げたのではないかと、ぜひ住民の意識向上につながるような防災に向けて取り組んでいただきますようお願いいたします。 次に2点目の消防団員の確保について若干お尋ねしたいと思います。先日いただきました平成19年度消防年報を見まして、その中で消防団につきまして記されておりますので若干お尋ねいたします。申すまでもなく消防団は地域の消防や防災活動を初め避難者の捜索などにおいて中心的な役割を果たしてきており、また地域の安心安全を守る面からも地域防災の要となって地域住民からその活躍が大変期待され評価されております。しかしながら消防庁の発表を見ますと全国的に見て消防団員は減少傾向にあり、一時200万人いた消防団員が今では90万人を割ろうとしているということが載っております。そこで本市の状況も年報の中から見ますと条例定数を満たしてなく、条例定数372人に対し実員数は332人、達成率といいますか充足率といいますか、40人の減となって89%となっております。他市の県内の状況を見ますと条例定数に対して和歌山市は94%、田辺市は95%、有田市、岩出市97%、海南市、御坊市は99%、橋本市は100%と条例定数に近い高い数値となっております。今でも大規模な地震や風水害が多く発生し、各地に大きな被害を及ぼしている中で、とりわけ東海地震、東南海・南海地震につきましては、いつ起きてもおかしくないと言われている状況にあります。本市において消防団員の減少が続きますと地域の安全を確保する上で重大な支障を来たすものと思いますが、消防署のどのような取り組みをしているかお聞きしたいと思います。 ○議長(上田勝之君)  海野消防本部庶務課長。 ◎消防本部庶務課長(海野裕二君)  消防団員数は過去10年90%前後で推移していますが、高齢化が進む地区については少し減少傾向にあります。取り組みについては消防の広報誌への公募や消防団屯所に募集のポスター掲示を行っております。そのほかは各分団にお願いしまして消防団員さんの確保に努めていただいております。将来的に減少傾向が続くと地域の安心安全を確保する上で多大な支障をもたらすおそれがありますので、積極的に消防団員さんの確保を図っていきたいと思います。 ◆6番(田花操君)  他市も90%をすべて超えて定数条例に近づけております。この定数条例の定数はどのような基準から算出されているかお伺いしたいのです。 ◎消防本部庶務課長(海野裕二君)  市町村が決めるようになってまして、昭和39年に旧新宮市が252名の定数となっております。 ◆6番(田花操君)  そしたら今の条例定数は昭和39年に定数条例で決めた数字ということですか。 ◎消防本部庶務課長(海野裕二君)  そのとおりでございます。 ◆6番(田花操君)  これは消防庁から一定の定数を決めるにあたっての指針とか、そういうものは明示されておるんでしょうか。 ◎消防本部庶務課長(海野裕二君)  別にございません。 ◆6番(田花操君)  この辺、条例定数の数値が各自治体ばらばらという中で、どういう基準をもって新宮市の場合この現在熊野川と合併して372名という定数について、やはり明確な基本的な数値の考えを持っておくべきと思いますし、昭和39年という時代の当時の社会経済情勢から言いますと、あまりにも隔世の感が強く感じます。ぜひ一度この辺の定数条例も消防署、団、新宮市全体で考えていただきたいと思いますけど、いかがでございますか。 ○議長(上田勝之君)  塩崎消防長。 ◎消防長(塩崎正和君)  消防団員の定数につきましては、当初新宮市内各分団ごとに定数を定めておりましたが、合併後は372名としまして各分団への定数は定めてございません。今後も消防団の団員さんの確保につきましては、重要な課題でございますので推進し、消防団の強化充実を図ってまいりたいと考えております。 ◆6番(田花操君)  この370名がどうかということも防災対策の一つの中で、皆さんで議論していっていただきたいと思います。消防庁も団員の確保について消防団活動に積極的に協力し、地域の消防、防災に貢献している事業所に対し、消防団協力事業所表示制度というのを昨年設けておられるそうで、消防団活動に協力的な事業所として認定するということで取り組んでいるように聞いておりますが、本市の場合この制度の導入について現在どのようになっているかお聞きしたいと思います。 ○議長(上田勝之君)  海野消防本部庶務課長。 ◎消防本部庶務課長(海野裕二君)  総務省消防庁は今年1月より導入してますが、近隣市町村の調整もあり、統一の要項を作成する方向で県が調整中であるとお聞きしていますので、調整が済み次第導入の方向で考えたいと思います。 ◆6番(田花操君)  この年報の中の職業構成の中でも被雇用事業所に何らかの形で雇われている方が7割近い人が雇用事業所に勤めながら消防団員を兼務していただいているという中では、事業所の活動に対する協力、理解がなければならないと思います。ぜひ市内の事業所に早くこういう制度での協力要請をしていただき、団員の活動に支障のないようにお願いしたいと思います。またもう一点、消防庁は消防団員確保のために、地方公務員や日本郵政公社や公立学校の教職員など公的な職業につく人たちにも消防団へ入りやすい環境を整えていくよという要請をしたとの報道がありましたが、どのような対応をしているのかお伺いしたいと思います。 ◎消防本部庶務課長(海野裕二君)  現在は公務員等の消防団への入団については、現在でも市職員及び郵政公社職員など17名に入団していただいております。今後とも進めていきたいと思います。 ◆6番(田花操君)  ぜひ公務員も一地域の住民消防団員として積極的にかかわって消防団員も認識を新たに体験もし、いかに大事かをわかっていくことが大事かと思います。どうか積極的な、これからも対応をしていただき多くの団員を確保していっていただきたいと思います。最後に、今現在では消防団員のほとんどの方が携帯電話を持っているかと思います。特に火災などの緊急時の対応を早くするためには、消防団員に通知するシステムとして携帯メールなどのシステムの構築をして迅速な伝達をしていくべきだと思いますが、今現在はどのような形での伝達となっているかお伺いします。 ◎消防本部庶務課長(海野裕二君)  現在はモーターサイレン及び防災行政無線の戸別受信機などで招集を行っております。議員さんのおっしゃるメールでの招集は大変有効だと思われますので、消防団員さんの携帯電話、iモード等の利用状況を調査し、今後の検討課題とさせていただきます。 ◆6番(田花操君)  今は携帯がなければ生活ができないぐらい発達しております。これも一つの通信手段として有効かと思います。さらに市民への消防からのいろんな情報伝達にも希望者にはこういう携帯メールを使った消防なり、緊急時の伝達をできるようなそういうことになれば、より早く情報が伝わるかと思います。申すまでもなく消防団は正業を持ちながらも、自らの地域は自ら守るという崇高な郷土愛護の精神に基づきまして、家庭をも顧みらず昼夜を分かたず、いろんな災害に立ち向かい地域の安心安全の確保に大きく貢献してくれております。この優れた消防団の重要性について改めて認識し、一層消防団員の確保のために取り組んでいただきますようお願い申し上げましてこの項を終わります。 続きまして最後の3番目、地域の諸問題について1点目の三佐木地域の土地利用計画について簡単にお伺いしたいと思います。三佐木地域は、特に医療センターの移転等によりまして急速に農地転用等による住宅化が進んでおります。またミニ開発による宅地造成が多く、虫食いのような状態となって市街化が進んでいっております。一方、農業者の高齢化や後継者不足などにより、休耕地、休耕田がますますふえており農地の荒廃が進んでいます。このような現状の土地利用の動向を見ますと、この地域の発展のために農業振興地域として残しておくことがよいのか、どうか疑問に思います。担当課はどのように三佐木地区の土地利用について認識されていますか、まず農振地域の方をお伺いしたいと思います。 ○議長(上田勝之君)  倉家建設農林部次長兼農林水産課長。 ◎建設農林部次長兼農林水産課長(倉家博君)  議員さんおっしゃられましたとおりですね、三輪崎、佐野、木ノ川地域につきましては、虫食い状態で農用地の除外が進んでおります。そのため宅地が加速しまして住んでいる人と、また農業者それぞれに問題が生じて農業自体がやりにくくなっているというのが実情でございます。実例を申しますと、まず農地に隣接したところへ住まわれている方、市民側の苦情といたしましては、消毒液の飛散等によりまして洗濯物が外に干せないとか、そして夜は田んぼから明かりをめがけて虫が寄ってきて窓をあけられない。また、これ先月も苦情があったわけなんですが、ガス鉄砲なんですけども朝早くから夜中までやかましいので眠れないというような市民側の苦情がございます。それから農業者からはマンション等が結構多く、今建設されているんですけども、そんなところに隣接した場合、農地は日照不足やまたマンションの夜の明かりが明るすぎて収穫が少なくなった。また隣接している田畑へのごみの投棄、それと用水路の水質悪化等の問題が生じております。また今の社会情勢の中では、米の低価格によりまして耕作意欲の低下、そして農家の高齢化、担い手不足等、そのような現状を踏まえますと農業を振興している課としては大変淋しい感がするわけでございますが、この三輪崎、佐野、木ノ川地域の市街化につきましては、もはや止められない状態になっているのかというような認識をしております。 ◆6番(田花操君)  そのような担当課が認識をされてるという中で、もはや農業振興地域として農地を守っていくという地区ではないと思います。しかし、先祖からもらった農地を一生懸命年を高齢化してでも守っていこうという方も中にはあります。ぜひこの辺の農業振興地域の、地域としてのより細かな見直しをしていただき実情に合った変更を今後早急に立てていっていただきたいと思いますけど、いかがでしょうか。 ◎建設農林部次長兼農林水産課長(倉家博君)  農業振興整備計画につきましては、旧新宮市、旧熊野川町ですね、今現在その二つの計画を運用しているわけでございますが、それぞれは計画から10年以上たっているという中で、農業総合整備推進協議会という協議会がございますが、その審議を中心にしまして合併後、地元農業者また農業実行組合等、関係者とそれぞれ52回の協議を行いまして市の新しい案を作成しております。農業振興整備計画につきましては、おおむね10年先を見込んだ計画を立てるものでございますが、農業者の高齢化そして担い手不足から耕作放棄地が増加している状況の中で、この農業総合整備地域の今回の見直しをしたわけでございます。そんな中で三輪崎、佐野、木ノ川につきましては、現在63ヘクタールの農振、農用地区域になっておりますが今回の見直しでは、それを8ヘクタールということで大幅にその見直しを行っております。詳細を申しますと木ノ川につきましては26ヘクタールが5ヘクタールに、そして三輪崎が20ヘクタールから3ヘクタール、佐野は17ヘクタールございましたが今回の農振の見直しでは除外をしております。この決定につきましても先ほど言いましたように、地元とも十分協議を重ねた中で今回の農振農用地の除外をしております。以上でございます。 ◆6番(田花操君)  そしたらこの農振地域の除外いうのは、もう今既に除外されたということですか、まだ手続き段階いうことですか。 ◎建設農林部次長兼農林水産課長(倉家博君)  市の方の協議会の方では決定をしております。そんな中で今、市の縦覧が30日間必要なわけですけれどもございます。今この縦覧期間になっておりまして、その後、異議の申し立て期間というのが2週間必要なわけでございますが、その期間を終了後、知事の同意を得まして県が国への変更について報告するというスケジュールになっております。 ◆6番(田花操君)  はい、わかりました。これで63ヘクタールのうち残すのが農用地の中で8ヘクタールと、だから守っていく農地は8ヘクタールであと残りの55ヘクタールの農地は今回除外していくということで、これが本当に実態に合った土地利用の方向であろうと思います。これを受けまして現在三佐木地域の土地利用については、都市計画で用途地域として指定しているところにつきましては、建物の用途制限がかかっております関係で何でも建てれる、土地利用できるという状況にはございません。ただ、今、農振の方から農振地域の見直しで約55ヘクタールの部分を含めまして、都市計画の用途の色塗りをしていかなければ、パチンコ屋から極端に言いますと風俗営業、工場、商店街、いろんな土地利用ができる状況にあります。ぜひ将来の住みやすい環境、まちなみを作っていくために、早くこの農振の見直しを受けて都市計画として用途地域の規制をかけて良好な市街地を誘導していくべきだと思いますけど、都市計画担当の方はどのような状況になっているかをお伺いしたいと思います。 ○議長(上田勝之君)  中畑都市建設課長。 ◎都市建設課長(中畑孝一君)  今、議員御指摘のとおり白地地域につきましては、土地利用の方向性が法的に位置づけられておりません。建築物の用途混在のおそれがあります。都市計画の規制を行うためには農林業との調和を図りながら進めていくことが前提でありまして、農林所管との連携をとり農業振興地域や農用地の方針と整合を図りながら進めていきたいと考えております。 ◆6番(田花操君)  はい、ありがとうございます。ぜひ両者調整しながら三佐木地区の将来の市街化に向けて誘導していっていただきたいと思います。 最後に先般、三佐木地区の特に木ノ川地域で都市計画区域の変更の地元説明をしてるという報道を目にしましたが、その内容について簡単に御説明いただきたいと思います。 ◎都市建設課長(中畑孝一君)  説明会は8月24日に開催いたしました。今回都市計画区域に編入しようとしている木ノ川、大規模集客施設や医療センターの立地で宅地開発が進行している、既に都市計画区域に入っている木ノ川、佐野、蜂伏地区に隣接しております。この木ノ川、佐野、蜂伏地区は一帯の集落を形成していることから、今後宅地開発が進行する可能性が高い地域であります。よって、木ノ川地区全域を都市計画区域の一帯の都市として良好な建築や開発行為の誘導を図り、農林業環境と都市的居住環境との調和を促すために新たに都市計画区域に編入するものであります。 ◆6番(田花操君)  はい、ありがとうございます。ぜひ都市計画が中心となったまちづくりをこれからも行政の中で取り組んでいただくことをお願いしまして、この項を終わります。 次に2点目の鳥獣被害の防止対策についてお尋ねしたいと思います。高田や熊野川の山間部に行きますと、日常の生活環境には大変厳しいものがあり、特に野生鳥獣による農林産物の被害がふえており大変深刻化しているように思います。トタン板やネット、電気柵などで畑を囲ってまるで人間が檻の中に逆にいるような感じで、その中で一生懸命皆さん頑張っておられる農家の方々を見ていますと、本当に気の毒でなりません。そこで鳥獣被害に対して幾つか防止対策についてお伺いします。まず、一つ目としまして、今、鳥獣被害については猟友会に委託して駆除をしているということですが、どのような形で有害駆除をしているかお伺いしたいと思います。 ○議長(上田勝之君)  倉家建設農林部次長兼農林水産課長。 ◎建設農林部次長兼農林水産課長(倉家博君)  市の方なんですけども、この野生鳥獣被害に対しましては議員おっしゃられましたとおり猟友会の方へお願いをいたしまして有害駆除を実施しております。そんな中で昨年までは、猿やイノシシだけに一頭当たりの補助ということで補助金を出していたわけなんですけども、今年度からシカの被害も多いという中でシカを加えまして、そんな中で補助金の見直しを行いまして予算についても、前年度よりも増額して有害鳥獣に対する対応をしているところでございます。 ◆6番(田花操君)  二つ目、市において捕獲檻を常備しまして被害の多い集落に貸し出すことを考えていくことはありませんかどうかお伺いしたいです。 ◎建設農林部次長兼農林水産課長(倉家博君)  この購入檻の件でございますが、この購入檻につきましては平成19年度当初予算で個人が買う場合に市が補助するというようなことで予算計上させていただいておったわけなんですが、その後、県費補助対象になるということがわかったもんですから、県の方の補助要項の中では個人に対しての補助はできないと、あくまでも市町村等が行う場合ということでございます。そういうことで、この9月の議会の方に支出科目の変更を計上させていただいておるわけでございますが、予算が認められましたならば市でこの檻を購入いたしまして希望する区に貸し出しまして有害鳥獣の捕獲を行っていきたいというように思っております。 ◆6番(田花操君)  ぜひ早く実行して効果を上げていただきたいと思います。 三つ目、電気柵、網などの防止器の購入費の補助、現在補助率2分の1、限度額5万円という、この限度額はあまりにも現状を見た場合に低いと思いますが、これらの引き上げをすべきと思いますが、いかがですか。 ◎建設農林部次長兼農林水産課長(倉家博君)  この事業につきましては、合併前からこの補助事業があるわけでございます。合併の中でも他の補助金等を含めた中で近隣市町村等も調べた中で、この額を決定させていただいております。そんな中で議員お尋ねなのは補助限度額5万円が低いということですか、それとも2分の1の補助が低い、両方が低いということでしょうかね。 ◆6番(田花操君)  両方が低い。 ◎建設農林部次長兼農林水産課長(倉家博君)  わかりました。 この2分の1の補助につきましては、近隣市町村、那智勝浦町、古座川町、串本町等、皆聞いているんですけれども、やはり2分の1の補助ということになっているわけでございまして、当然この2分の1につきましては、私個人的にも農地への補助ということで、一個人への補助になるんで2分の1が妥当かなとは思っておるわけなんでございますが、ただこの事業につきましては県の方にもそういう補助事業がございます。2戸以上の営農集団に対しましては県が3分の1、市が3分の1と、そういうような高率補助がありますんで、もしその辺がですねちょっとまだ一般的には余り利用されていない。合併前に熊野川町の造林の前の平野地域ですかね、あそこは改良区で県の補助を利用したと聞いておるんですけれども、余り利用されていない状況でございますんで、もし該当するようであればそちらの高率の補助をぜひ使っていただきたいなと思っておりますので、うちの課の方へ一度問い合わせをしていただければありがたいなと思っております。 ◆6番(田花操君)  山間で住まわれてる方は一人住まいの高齢者が多く、年金生活をしながらの先祖からの受け継いだ土地を守ってくれております。所得が低い方には手厚い補助をすることが大事かと思いますし、今言われました県の事業につきましても、ちょうど建設農林部のこのまとめにありますけれども、県事業の補助はあまりにも採択基準がきつすぎて実際これを使うのは紀の川筋とか、田辺から紀北へ向けてのそういうとこだったら、こういう制度は使える環境にあるかと思いますけど、紀南の山間の地域は県の事業は余り私は頼りになるように思わないと思います。県にも地域環境状況を見た中でのこういうせっかく県の補助にしても、対応するような柔軟な対応をぜひお願いしていっていただきたいと思います。 四つ目に先般も高森地区へ行ったときに、畑に種をまいた後、キジの放鳥をされたためにその種を全部食べられてしもうて、キジの放鳥はもうこの辺でしてほしくないという声を聞きました。このキジの放鳥をやっていっているのは、どういうところからでしょうか、まだこれからもやっていくんか、お伺いしたいです。 ◎建設農林部次長兼農林水産課長(倉家博君)  キジの放鳥なんですけれども、これはもう随分、何十年も前から放鳥していると認識しております。一応種の保存のために放鳥しているということで、私どもは認識しておるわけでございますが、近年ですね、その場所によりましては遊休農地に住みついたキジの被害があることは認識しておりまして、佐野地域につきましては佐野、三輪崎ですね、農業委員会で草刈り等の指導をしていただいて、そういう住みかをなくしていただくというような一つの指導もしていただいて効果も上がっているんではないかなと私どもは感じております。これにつきましてはその放鳥の実施主体であります県や猟友会へ申し入れを行いまして適材適所のバランスの取れた放鳥をしていただくように申し入れをしていきたいと思っております。 ◆6番(田花操君)  ちょうどその方は種まきのちょうど時期と放鳥と重なって放鳥したキジに全部やられたと本当に淋しい声で訴えておりました。ぜひよろしくお願いいたします。 最後に猿やシカ、イノシシなどは、もはや電気柵などの防御策では解決できないような感に思います。野生鳥獣の保護にも限度があると思いますが、今まで防除というそういう捕獲檻とか防除する方針を転換して、これからは積極的に駆除するという方針に重点を置くべきではないかと思います。野生鳥獣による農林産物の被害を防止するため最も効果的な対策は絶対量の増加によるそれぞれの駆除がなくてはならないと思います。当局はこのような防除から駆除に方針転換するというような考えについてはどのような御見解を持っておりますか、お聞きしたいと思います。 ◎建設農林部次長兼農林水産課長(倉家博君)  ここ数年前から県下全域でそういう被害が増加しておりまして、県の方もこの駆除に対しまして特に力を入れているところでございます。その対策といたしましては、通常昨年までは猟期が11月15日から2月15日までの3カ月間でございましたが、平成18年度からは1カ月猟期を延ばしまして3月15日までということで延長し、その捕獲数の増加に努めているところでございます。それと昨年までは雌ジカ等の頭数制限もございましたが、これも取っ払いまして無制限に獲っていいよということで本年度からはなっております。それと先ほど申しましたように、市の方ではこの有害鳥獣に対しましてはシカを加え、そしてまた補助金の見直しを行った中でその予算も増大し、この有害鳥獣に対する駆除に対応しているというところでございます。 ◆6番(田花操君)  私は駆除をある程度、絶対量を減らすという方向に行くべきときが来ているような感をしております。ぜひこの山間の地域に住んで里山を守ってくれている方々の悩みを少しでも皆さんで解決して安心して暮らせるような、そんな地域にしていただきたいことを切にお願い申し上げまして、この項を終わります。 最後に3点目の元県職員住宅跡地についてお尋ねします。この土地は開発公社が所有しておりました鴻田の開発地との等価交換をしたところでありますが、その後、空き地としてフェンスを張って入れないような状態で残っておりますが、今どのような土地利用をしていこうとお考えかお伺いしたいと思います。 ○議長(上田勝之君)  中岡企画調整課長。 ◎企画調整課長(中岡保仁君)  現在、都市建設課の方で一番北側の奥側の土地になるかと思いますけども、そこはオープンスペースとしてポケットパークとしての整備もほぼ終えてきたというような状況でございますけれども、その平成18年度末の過去の状況にさかのぼりましたら、全体として広さが2,800平方メートルほどある中で、真ん中の土地とそれと一番南側の土地につきましては、奥側がポケットパークとしての整備ということ、それから残りの土地につきましては市街地への人口管理を図るというような観点から住宅用地等としての売却の方向で結論づけされております。特に南側につきましては医療センターの医師住宅用地としていく方向が決定されてございます。 ◆6番(田花操君)  いずれにしても神倉山の県職員住宅跡地は、もともと県の職員住宅が建っておりまして土地としては優良な宅地には間違いありません。今、中心市街地の活性化が急がれている中で、郊外へ流れている人口を少しでも市内へ呼び戻す政策として、この土地を早く民間分譲できるところは分譲し、住宅地としての土地利用を図っていくことが必要ではないかと思います。最近市内に1,000平方メートルを超える大きな土地がところどころに見かけるようになりました。これらの土地をいかに都市計画やまちづくりの中で考えていくということがまちづくりの中で大切かと思います。民間のこのような空間地も含めたこれから行政として土地政策が求められているように思います。どうかその辺も踏まえて、ぜひ一つでも市街地活性化につながるよう一つひとつ取り組んでいっていただきたいと思います。以上で一般質問を終わります。どうか佐藤市政におかれましては、これからも市民の負託に応えてさらなる新宮市の発展に御尽力賜りますようお願い申し上げまして一般質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○議長(上田勝之君)  10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後2時08分--------------------------------------- △再開 午後2時23分 ○副議長(大西強君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。--------------------------------------- △辻本宏君 ○副議長(大西強君)  16番、辻本議員。 ◆16番(辻本宏君) (登壇) 久々にネクタイをして、少し暑いですが心引き締まる思いです。 それでは一般質問の通告書に従いまして、道の駅、防災対策についてということで質問させていただきます。これもこれまで繰り返し繰り返しやってるんで、お前、しつこいぞというふうに言われるかもわかりませんけども、その点お許しいただきまして、また再度質問させていただきます。 まず、道の駅について、その後の建設への取り組みということでございますが、これまで何度も何度もこの道の駅の建設をお願いして、昨年3月定例会でも取り上げさせてもらいました。そのときは道の駅建設は決めていないと、不確定な御回答でありましたが、その後、昨年10月ですね、仮の名前、熊野文化ホール建設場所見直しの議員説明会で、熊野文化ホールは中心市街地へ建設するという説明があり、これまでの予定地、広角用地へは観光交流施設、道の駅を建設する計画があることを伺いました。そこで市当局は昨年2月に、田辺市の紀南河川国道事務所長さんに、広角用地へ道の駅の建設の相談にも伺ってると思います。この理由としてですね、世界遺産高野坂へのアプローチにも条件がいいシーニックバイウェイの具現化の場として、道の駅を売り込んでいくというふうになっておりましたね。その後も何回か所長さんに会われて要望されたのか、今、その当時の所長さんも変わってられると思いますが、新たな所長さんにも会って要望されていますのでしょうか。その紀南河川国道事務所長さんの反応というのは、どんなものであったでしょう。 ○副議長(大西強君)  中岡企画調整課長。 ◎企画調整課長(中岡保仁君)  国土交通省に対しましては、道の駅の要望は最近では去年の11月に、田辺の紀南河川国道事務所に出向きまして、市長から所長に対して要望してございます。国道42号沿いには、すさみ以南から、紀宝町のウミガメ公園の間、今のところ道の駅はございませんので、通行客を引き止めるための方策としまして、市としては、道の駅を中心とした観光交流施設づくりを、一つの用地にぜひ進めたいということでございます。それに対しまして、紀南河川国道事務所長は、市の要望に当然耳を傾けていただきまして、広角の用地が整い次第、市の進展状況に合わせて対応していただけるというように、私どもは考えてございます。 ◆16番(辻本宏君)  国土交通省の所長さんの反応としてはよかったということですね、ということですね。今年3月で広角用地の埋立工事が終わるというふうに前回も聞いたんですけれども、この間私も現場を見てきました。そうすると国道42号線沿いに石、土が高く盛り上げられておりますね、これ皆さんも見て御存じかと思うんですけど、あのままで道の駅というのは建設できるんでしょうかね。道の駅でなくても、ほかのもの、仮にまた別のものが出てきたというふうになった場合、あの状態で造れるのか、いかがでしょうか。 ◎企画調整課長(中岡保仁君)  現在あの状態と言いますのは、土砂を、仮置きしている状態でございまして、当然平地にしていただけるということで、作業を進めていただける予定でございます。今現在、土砂を那智勝浦道路の川関インターの方へ、整備のために必要な土砂を運び出しが行われているということで、あれが徐々にもっともっと減っていくということでございます。 ◆16番(辻本宏君)  はい、わかりました。最終的には平地にされるということですね。今回、道の駅が必要でないかと私自身強く思うに、私なりにですね、道の駅にとって大事な車の交通量というのを調べてみたんですよ。すると、新宮市にとっていい数値があらわれているように思います。それは国道42号線に道の駅のある三重県紀宝町と、熊野市で平日12時間の間の交通量は6,000台から1万4,000台、すさみ町で3,000台から4,000台、新宮市内で大橋通りから佐野までの区間で1万7,000台から1万9,000台あるんですね。ほかの地域に比べ新宮市は3倍もしくは4割以上も新宮市を車が通るということになります。100代の数値というのは、省かしてもらってるんですけれども、これは国土交通省調べの平成17年度の数値です。24時間の間、これの倍の時間ですね、丸々一日調べるとなると調べた数値というのは、どこともこの数値以上にはなりますけれども、やはりその中でも新宮市は高い数値を示しています。これだけの車、人たちが素通りしていると考えたらもったいなく残念なことですね。佐藤市長、明らかにこれだけの車が通るわけです。この数値を示して、どう受け止めていただけるでしょうか。佐藤市長いかがでしょう。
    ○副議長(大西強君)  佐藤市長。 ◎市長(佐藤春陽君)  確かに交通量は168号の利用客もありますし、もちろん42号線の利用客もございます。交通量はこのどの地域にも増して非常におびただしい台数になっているかと、このように思っております。したがいまして道の駅としての活用は我々新宮市としてはぜひ通過客だけでない、そこに立ち止まらせる、そういう施設が必要だと、そのようにかねがね考えておりまして、この道の駅の整備については、今後、国に対して具体的な事業着手の年度やとか、そういうものをしっかり見極めてまいるように、我々としても今後とも努力してまいりたい、かように思っております。 ◆16番(辻本宏君)  はい、わかりました。期待できる御回答ありがとうございます。 続いて、高森焼却場跡地はどうするかということなんですけれども、今年度予算で焼却場跡地再生事業で、約2,600万円余りの予算が上がっておりますが、その進み具合というのはいかがでしょうか。一部フェンスをして駐車場にするという、前にこの議会でも伺ったような気がするんですが、どうでしょうか。 ○副議長(大西強君)  嶋田生活環境課長。 ◎生活環境課長嶋田喜久一郎君)  跡地利用につきましては、駐車場として利用し、駐車場以外の用地を緑化する予定になっております。本年度予算の旧焼却場跡地再生工事設計業務につきましては、既に市内の業者に測量設計を委託しまして、先月下旬に業務を完了しております。現在はその成果品をもとに工事の発注に向けて準備をしている段階でございます。 ◆16番(辻本宏君)  そしたら今測量設計が終わって大体青写真がでてきたと、あと工事が完成する予定というのはいつぐらいですか。 ◎生活環境課長嶋田喜久一郎君)  年度末までに完成する予定でございます。 ◆16番(辻本宏君)  前もですね、企画調整課の中岡課長の方から私の一般質問で、高野坂へ行く経路に利用するというふうな御回答をいただいたんですけれども、前の道の駅を建設してもらえませんかということの項目の中でですね、流れとしてはそうなんでしょうけど、どうして市民福祉部生活環境課が担当するようになったのか、そのいきさつはどうでしょうかね、そしてこの場所というのは永久的に生活環境課が担当する場所になるんでしょうか、その点いかがでしょうか。 ○副議長(大西強君)  中岡企画調整課長。 ◎企画調整課長(中岡保仁君)  この焼却場跡地につきましては、文字通りですね、跡地ということで種々、いろいろな問題を抱えていると、そういった中で、その後の利用につきましても、一番その跡地としての状況をよく把握している課が適切に管理をする方がよりよいという判断のもと、そういうような庁内協議のもと、生活環境課の方でできればその後の施設の管理についても行ってもらえたらと、そういうような結論づけはされております。 ◆16番(辻本宏君)  市役所内部の話し合いでそういうふうになったということですね。そしたら、これ道の駅を作るとして、前に中岡課長がこれを一つの高野坂へ行く経路にするというふうに言われてましたね。でもその整合性というのはどうなるのかなという、ちょっと疑問、疑問とまでは行かないですけど、クエスチョンが出てくるんですけど、道の駅の関連施設として、今後どういうふうに使えるのか、というのは、旧新宮市で唯一の高野坂というのが下にあるわけですね、それとの連携を考えた場合いかがでしょうか。 ◎企画調整課長(中岡保仁君)  現在の整備手法は整備でもってですね、これはパーキング、過去にパーキング的な形でやったとしても、その駐車場へ停めて高野坂へは向かって右側に、焼却場跡地に向かって右側に高野坂へ降りて行く道がございますし、そこら辺との兼ね合い、関連づけもできますから、特に前のお話と変わった部分というのはないかと思います。そして、広角用地の道の駅、観光交流施設づくりにつきましても、まだ構想段階でございまして、まだまだ構想が固まってるという状況ではございませんから、そこら辺でも、その中でよく関連づけできるかどうかも含めて、当然検討していかなければならないかと考えております。 ◆16番(辻本宏君)  具体的な青写真、計画というのはできていない、それでもおぼろげながら構想というのはできているんでしょうけど、私自身の構想を聞いてくださいね。前から話してそれを集積してですね、課長の話も集積して、私自身申し上げれば、あそこの焼却場跡地を生かす、こちらの方の手前の方の広角用地、これは国もかかわりのある用地、埋め立て終了しましたね。あそこへ道の駅の本体を置く、それから遊歩道かなんかをつけてそこの焼却場まで行く、それから降りると、高野坂へ降りて行くと、そういうふうな連携というんですかね、回廊的な連携を持たせた施設にするのかどうかということなんですけども、できるだけあそこの焼却場跡地も生かせられないかなというのが、私の根本的な根の考えなんですけど、その点どうですか。 ○副議長(大西強君)  竹嶋副市長。 ◎副市長(竹嶋秀雄君)  今言われた焼却場の横の畦畔を通って高野坂へ入れるコースもあるわけですけども、正式なコースとしては、道の駅を計画しておりますところから下へ降りていただいて高野坂を歩いていただくというコースが正式と言いますか、そういうコースをお願いしたいと思っておりますので、今後ずっと生活環境課であそこを管理してもらうというようなことは思っておりませんが、道の駅ができた時点で管理を決めていきたいと思っております。 ◆16番(辻本宏君)  管理というんではなくして私自身は、というのは、こういう話もできるわけですよ。副市長さんに答えていただいたんですけど、あそこを道の駅の本体から直接高野坂へ降ろすか、あるいはあそこを展望台のような形で焼却場跡地をですね、展望台のような形で遊歩道を本体からつけて、それから高野坂へ降ろすか、そこら辺どういうふうな形ですか、先々構想でしょうけれども、今の考えとしたらどんなもんですかねということを伺ってるわけです。 ◎副市長(竹嶋秀雄君)  畦畔を通るコースにつきましては、耕地もございますからそこを頻繁に通るということはあまり好ましくないと思っておりますので、先ほど言いましたように道の駅の予定地から御手洗方面へ降りるコースも確保しておりますので、それとトイレ等も下に完備しておりますから、そこから高野坂を通って三輪崎方面へ抜けていただくと、それとあそこの場所につきましては眺望の一番いいところですから、今設計をしておりますが、なるだけ安定した土地の中でそういう展望台ができればいいと思いますが、そういう最大限利用面積を広げていきたいと思っております。 ◆16番(辻本宏君)  竹嶋副市長さんの考えでは、あそこの広角用地跡地に、単純に言えば本体を作ると、それから直接そこの焼却場跡地を通らずにそのまままっすぐかどうかわりませんけど、下の方へ道をつけて高野坂へ降ろすと、だから、あそこの焼却場跡地とは切り離した形で計画していきたいという考えだと言われてるわけですね。それはそれでいいと思うんですけどもね、ただそこの私自身の考えでは跡地はもったいないなあというふうな気が強くするわけですよ。その焼却場跡地です、何か利用できたらなあ、ただ緑地を造って駐車場造るだけじゃなく、もったいないなあという気がするわけです。だからせっかく隣に道の駅ができるんですから何か利用できないかというふうな考えで申し上げてるわけです。ただいろいろな問題もあると思いますよ。もともとごみ焼却場だったわけですから、それも理解してないわけではないんで、それ以上申し上げませんが、ただ佐藤市長にですね、ここ一つ提案という形で申し上げたいんですけれども、この跡地を再生ということで使う、再び生かして使うということになってますね。地球温暖化防止、二酸化炭素、CO2の削減が叫ばれているとき、佐藤市長は未来に向けて環境保護、資源保護に重きを置いてさまざまな問題もありましたが、5年前、平成14年に新宮市はエコ広場でごみ分別、ごみ減量事業を決断して進められた。ここでもう少し考えるならば、この焼却場跡地に、緑地駐車場だけでなく、市民の皆さん初め、新宮市を訪れる人たちに資源、環境保護をアピールする一角を設けたらどうかなあというふうな考えもいいんじゃないかなあと思うんですけれども、例えばですね、新宮市は率先して自然豊かな熊野地方から、未来の子供たちのために地球環境を守りますと、こういうふうにしてエコミュージアム、エコハウス、そこで何をやるかということなんですけども、エコ広場で分別されて集められた缶、ペットボトル、これはこう生まれ変わって使われていますっていう知らせる場所にするんですよ。そういうふうな施設を造る、これも一つの手じゃないかなと思いますし、ほかのところでも全国の市町村でもこのような施設というのは結構できてきてます。市自身が運営せずにNPOの団体に任せてやってるようなところもある、市長どうですか、こういうような考え。 ○副議長(大西強君)  佐藤市長。 ◎市長(佐藤春陽君)  この焼却場跡地につきましては、形状は今ようやく煙突等を取りまして展望所を兼ねました駐車場として整備しようとしております。この将来、道の駅等に活用する、そういう希望を持っております。そういうところとの整合性というものも当然古道の関係やとか、いろいろ出てくるかと思います。しかし、この斜面に過去の長い間にわたりまして焼却場として使いましたので非常に規制の緩やかな時分にはこの斜面の形状等は非常に県からも御指摘もいただき、完全な跡地として使えるような状況の中に対策を講じるように、という御指導も受けているわけであります。そのような中から、高野坂の入り口にも当たるし、その下は我々としては植栽とかそういうものでこれを完全に保管して、有効な土地として生かしていくように努力は積み重ねていきますと、過日も県の環境部の方に行きまして、そういうお約束もしてきたところであります。しかしこの形状を私もつぶさに見ましたですが、いろいろな跡地にそういう施設を配備するということは、少し形状の安定を待つまでは不可能なことではないかと、このように思っております。その御趣旨はよくわかりますが、一応あの駐車場を兼ねた小公園の一角は、新宮に入るまさに三輪崎からの、既に新宮に入るわけでありますが、旧市街地に入る展望のよい箇所として、我々は小公園的なそういう整備だけに留めたいと、今のところは思っているわけでございます。どうか御理解ください。 ◆16番(辻本宏君)  はい、わかりました。まあ一応の規制があるということですね、ただ、私自身素人目からすれば、その一角ぐらい全部が全部無理でしょうけれども、一角ぐらいこういうふうなリサイクル、エコ広場で集めたペットボトル、缶、こういうふうに生まれ変わってますというアピールする、PRする施設があってもいいんじゃないかなと思うんです。こういうふうなことに関しては、国も資源ごみを再生して環境保護には積極的に取り組んできてますね。国からの、どのくらいの援助は得られるかわからないですけど、かなりの援助は得られるはずです。私の知る範囲では資源ごみのストックヤードの置き場所や、今言ったような施設などは対象になっていたはずです。新宮市もちょっと工夫してですね、調べてみてください。よろしくお願いします。 次の施設内容はどのようなものにするのかということなんです。これが道の駅のどういうふうな配置内容にするのかということをお尋ねしたいわけなんですけれども、さあ道の駅を造るとなれば、ここは一番考え抜いて工夫しなければいけないことだと痛感いたしております。当然どこにでもある施設を造るわけにはいかないでしょうし、かといってどこにでもある施設になりがちになってしまう、これではなかなか人が立ち寄ってくれない。市当局はこの広角用地に建設するとして、先ほど構想しかないといってましたけれども、中身の青写真というのは、何か描いているものはないでしょうかね。 ○副議長(大西強君)  中岡企画調整課長。 ◎企画調整課長(中岡保仁君)  あくまで考え方でございますけども、ここでの道の駅、観光交流施設の整備というものの狙いにつきましては、主に外から来ました道路利用者を引き止めて、地域のPRの場とすることとかいうことです。それで、その中で市民とか周辺住民の生活者をメインのターゲットにするようなものでもないのかなと、できればまちなかに誘導するような仕掛けづくりがそこでできたらなとか、あと市街地空洞化への対処も大きな課題となっています中、まちなかに今申しましたように人の流れを誘導するような取り組みが欠かせないものと思います。そういった中で、できたら市内の観光案内や、あと観光情報の提供とか、市内店舗のアンテナショップ的な形のものとか、そういった取り組みが考えられていくのではないでしょうか、と考えております。 ◆16番(辻本宏君)  何か売るところですね、これどこの道の駅も地元物産というのが大体つきものなんですけど、地元物産の販売というのがつきものなんですけれども、ここら辺はかなり苦慮していかないと思っております。産地の直送の農産物を売るにしても、生産者と卸売り市場、市内で小売りをする人たちとの共存のバランスを考えていかないといけないんでしょうし、また、まちの一つの売り場としてですね、市内にある市場の一つの販売拠点にもならないかなというふうに考えたりもしてるんですけれども、その点、企画調整課の課長の方ではいかがでしょうかね、これ私、質問というより提案的になるんですけど、どうですか。 ◎企画調整課長(中岡保仁君)  一つの大きな売り場として当然考えられるでしょうけども、市街地の中の商店の首根っこを押さえてしまうようなことはできないんじゃないかなと、できたら中心市街地内の商店との役割分担ですか、そういうものが明確にできたらなと、ターゲットとか商品構成とか、もしそういうもの考えるんでしたら、そういうことを踏まえていく必要があるのではないかと思います。 ◆16番(辻本宏君)  ちょっと遠回りな御回答いただいたようなんで、端的に言えばですね、市内にある市場の一つの販売の拠点にならないかなあというふうに考えてるわけですよ。その点、企画、それいろいろ企画して計画していく課としてはどう考えられますかね。 ◎企画調整課長(中岡保仁君)  総合計画の中に、基本構想の中に10個の課題、取り上げさせてもらいましたけども、その中に中心市街地の再生というのが大きな項目の中で取り上げられてますので、そこの政策とバッティングしないような形で取り組みが必要だと思います。そういった中での考え方が必要ということでございます。 ◆16番(辻本宏君)  これいろいろなやり方があると思いますので、そこら辺十分担当課の方で知恵を絞って進めていっていただきたいと思います。 次に、これもどうでしょうかといういうふうな提案なんですけれども、旧新宮市と旧熊野川町が一体になった歴史資料館というのをこの場に造れないかなというふうにも思ったりしてるんですけど、これで新宮市がどんな街であるか、ここを訪れる人たちに知らせるのもいいのではないかなと、これは単純平坦な考えなんですけど、先ほどの佐藤市長は焼却場跡地にはだめだというふうに言われた、環境自然保護をアピールする、啓発する施設を、ここに道の駅に本体に設けてもいいんじゃないかなと思うんですけど、佐藤市長いかがでしょうか。 ○副議長(大西強君)  佐藤市長。 ◎市長(佐藤春陽君)  提案として受け止めておきたいと思います。 ◆16番(辻本宏君)  ぜひぜひ創意工夫をこらした道の駅の建設を進めていただくことを願いまして、次の質問に移らさせていただきます。 防災対策について、まず一番目、町内会自主防災組織と、小中学校で防災教育への取り組みということでございますが、この防災対策のこともこれまで繰り返し繰り返し触れさせてもらいました。今回も大地震への備えを中心に伺います。新宮市と熊野川町が合併して2年が経ちます。今、新宮市の自主防災組織率は60%前後と伺いましたが、私が議員の立場をいただいたとき、8年前と比べてこの数値が飛躍的に上がったとも思えません。旧新宮市と旧熊野川町の組織設置件数と組織率は、旧熊野川町と旧新宮市と違った環境だと思いますが、再度確認しますとどうでしょうか。 ○副議長(大西強君)  速水防災対策課長。 ◎防災対策課長(速水得史君)  現在自主防災組織の現状ですが、熊野川地区におきましては34区ございまして、その内の29区が組織の立ち上げをしていただいてます。新宮地区におきましては全体で139町内会ある中で、70の町内会が設置していただいてます。全体として、9,722世帯が設置済み世帯ということで、組織率にしますと60.9%という現状でございます。 ◆16番(辻本宏君)  そしたら旧熊野川町さんの方が組織率は非常にいい、優秀なんですね。旧新宮市の方がまだまだこれですと60%前後になるのかな、139分の70ですから、そういうことですね。再三申し上げるのは、やはり大地震が起きたときはこれまでの教訓から、自分の命は自分で守らないと、お互いに助けたくても助けられない状態に陥る場合が多いということですね。こんなとき、隣近所の連携を強くするのに町内会の自主防災組織が大きな働きをするでしょう。そこでこの組織を一日も早く多く立ち上げ、いつ起こるかわからない地震に備えて一日も早く組織率100%に近づけていかないといけない、予算のこともありますが、とにかく人の命を守り被害を最も少なくするのが大事であります。そこでその後、合併してから普及方法というのはどういうふうな形を取られているのですかね、これまでと違ったやり方で行っているのか、例えば裾野を広げるというのはなんですけど、裾野を広げる一つの方法なんですけど、消防署、消防団、そこの福祉センターのボランティア活動センターでしたか、そこへできた災害救援ボランティアチームなんかとの連携というのは、協力なんかは要請したりしてるんですかね、いかがでしょうか。 ◎防災対策課長(速水得史君)  自主防災組織の設立にあたっては、いつもは町内会長連合会、皆さんが集まる場所で設置の要請等を行う、あるいは昨年度は合併して集中的に熊野川地区へ入って出前講座全地区をさせていただく中で、設置の要請をしていくと、現状は、消防署とは特に日ごろから連携を取りながら、訓練、あるいは訓練の中での出前講座等を実施してございます。福祉センター、ボランティアセンターとの共同ということでございますが、本年は12月の1日に社会福祉協議会が主体でボランティアの災害時のボランティアセンターの設置訓練というようなことも予定してございまして、そういった中で、特に自主防災組織の必要性を訴えていきたいと思います。 ◆16番(辻本宏君)  ぜひぜひ精力的に早く100%というわけにいかないでしょうけれども、できるだけこの数値を早く高くしておいた方がいいんじゃないかなと思うんです。次の課題として、それ立ち上げたからといって、いいわけではないわけですね、あと中身を入れていく、どういうふうに入れていくんかということもあるでしょうけど、とにかく今は数値が低いわけですから、私がイメージするには、ただ出前講座で、杓子定規と言ったら失礼になりますけど、市が行ってですね、町内会長さんの中で話をして、そうそう受け入れてくれるものじゃないと思うんですよ。ですからもう少し密着した形で、消防署、消防団、地域の消防団の皆さん、先ほど言ったボランティア活動センターのグループの皆さん、内発的に中からですね、上からと下からというんですかな、サンドイッチ的に人の気持ちをつかんでいって広げていくというのが、一番ベターなやり方なんじゃないかなと私は思って、再三質問させてもらっているんですけど、なかなかそれができてないというふうな印象を受けます。そこら辺十分考えて、これから市担当当局としては推し進めていっていただきたいと思います。あと、これは前に申し上げたんですけど、新宮市内で津波の心配のある海岸沿い、王子、あけぼの、蓬莱、熊野地、三輪崎、佐野の方面はどうでしょうかね。 ◎防災対策課長(速水得史君)  沿岸部の津波、シミュレーションでは陸地へ上がってこないということになってますが、特に沿岸部ということでございますので、三輪崎、佐野、木ノ川、蜂伏地区、ここにつきましては100%全部組織を立ち上げていただいております。それと王子地区ですが、14の町内会があるうちの8地区が自主防災組織を設置していただいております。それとあけぼの、蓬莱、熊野地地区ですが、17の町内会がございますが、そのうちの8町内会が自主防災組織を立ち上げていただいております。そういった現状でございます。 ◆16番(辻本宏君)  一応はハザードマップですね、あれで津波は来ないよというふうになってるんでしょうけれども、どんな地震が起こるかわからないですから、やはり安全には安全を期してった方がいいと思うんです。ですから特に危険地域である、津波の危険地域である海岸べりは強化していけばいいんじゃないかなと思うんですけど、大体立ち上がってるということなので、一応は安心しました。 次に小中学校の方なんですけれども、小中学校では年に一、二回地震を想定して避難訓練というのが行われていると思いますね。これはこれとして大事なことなんですけれども、不審者への対応、交通安全の指導というのも年に何回か開いていますね。学校でも避難訓練ではなくして、一人で家でいて結構今共働きの夫婦が多い、一人で家でいて、外で友達と遊んでいて、などなどのとき、大地震が起こったときにどうするかというのをホームルーム、授業で取り入れて教えているのでしょうかね。 ○副議長(大西強君)  楠本教育次長兼学校教育課長。 ◎教育次長兼学校教育課長(楠本秀一君)  学校の方でも年間的にですね、危機管理の項目を立てて学校教育計画を作っております。議員おっしゃるように、学期ごと、避難訓練とかそういったもの実施しておりますが、そのほか交通安全とか、不審者対策、その中で学校として校長以下管理職、先生方の役割分担、組織の点検といったことをやっております。実際に家におって地震にあってどう逃げるんだとか、そういったことについては家庭で十分話し合ってもらうことが必要だと思うんです。それぞれ望まんことですが、すごい地震が揺ったと、被害が出たと、どこへ行くか、親と離ればなれになってるときには、ひょっとしたら近所の親戚の家へ行くのか、あるいは親が親しくしている友人の家へ行くのか、あるいは近くの広場、公園へ行くのか、最終的に落ち合う場所は中核避難所である学校へ行くのか、そういったことは十分家庭、それぞれの家庭で話し合っていただきたい。それと今おっしゃるように地域のつながりですね、自主防災の力が非常に果たされるんじゃないかなと思いますが、学校教育の中でそこまで踏み込んで一人ひとりの家庭ケースを想定して、こうせえ、ああせえということはできませんが、9月防災月間でもありますし、探査船ちきゅう号が9月から新宮港を母港にして活動を始めるという絶好の啓発の機会でありますので、校長会を通じて保護者会や育友会へ働きかけるよう、今度の校長会で要請したいなあと思います。 ◆16番(辻本宏君)  ぜひお願いします。重ねて申し上げて悪いんですけれども、新宮市から各家庭へそういうふうな注意を促すチラシというのは回ってくると思うんですよ、回ってきますね。地震のハザード、それを子供たちが見ているか、見て理解できるか、私もはずかしながら今高校1年の息子は別なところにいるんですけれど、中学2年の息子がおる、その息子に地震起こったらこうやで、ああやで言うてないです。結構そういう団らんの場で言うたらいいんでしょうけど、実際言えてない、私自身もそうです。だからそういうふうなことも含めて、そう杓子定規にホームルームでこうこうや、こうこうやでいうて言えっていうわけじゃないですよ、こうした場合はこうするんですよ、こうするんですよっていうふうなソフティーな形でアドバイスがあってもいいんじゃないかなと思うんです。その点、次長も校長会で言っていただけるということでございますので、ぜひぜひよろしくお願いして次の質問に移ります。 これ最後になるんですけど、行政無線の緊急時に備えて急いで整備してくださいということなんですが、最後こちらも繰り返し繰り返しになってしまいますが、防災無線のことについて改めて伺います。その後、防災無線の取り替え整備についての進み具合というのはどうでしょうかね。防災無線のデジタル化、中心となる機械を本庁の耐震化も含め、本庁の耐震化の件については、前に、1番の木戸地議員さんからの質問もありましたけれども、ちょっと重なってしまうとこもあって恐縮なんですけど、いかがでしょうかね。 ○副議長(大西強君)  速水防災対策課長。 ◎防災対策課長(速水得史君)  9月議会でもお答えさせていただいてるんですが、その状況とは変わってございません。ただ、いつもお話しさせていただいてるんですが、防災無線につきましては、合併以降今2波で、熊野川地区と新宮地区2波で運用してございますが、将来的にはこれ1波にしなくてはなりません。1波にするときには、デジタル化ということでかなり多額の費用、5億円程度かかるというお話を聞いてますので、そういった費用を投入するにあたって、本庁舎は耐震診断の結果は、耐震性が少ないというふうなことでございますので、耐震性のない建物の中にこういった防災無線を入れてくということには大変不安がございますので、本庁舎の耐震化と合わせてそういった整備をしていく必要があろうかと思います。 ◆16番(辻本宏君)  全然進んでないということですね、非常に残念なんですけれども今の防災無線というのは新宮市、熊野川町とも20年も経ってますよね、それじゃあ古くなって聞こえないと言われてもしょうがないでしょう。再三こういうふうな声も出てる。こんな機械ものというのは日進月歩で非常に進化が早いです。今の新宮市の防災無線をパソコンに例えると、六、七年前のブラウン管テレビでフロッピーディスクを入れ替え差し替え使っているようなものですね。今のパソコンというのは申すまでもなく、画像や通信というのは簡単便利に使える、早い話、今の防災無線というのはかなり時代遅れじゃないですかということなんです。その機器もそうですけれども、そして20年前とかなり住宅の建ち並び方が違ってきてますね。そこら辺も含めて早く見直ししないと、速水防災対策課長、前回確かに9月の私の一般質問ですかね、これ繰り返し繰り返しやってて、しまいに怒られそうになるんですけども、来年度20年度から始めるこの事業に取りかかるとしても、まずは専門コンサルタントを入れてのスピーカーの設置場所というのは、今言ったように大分市街地も様変わりしてきてる、家の建ち並び方も違ってきてる、そういうことからしてスピーカーの設置場所を見直ししないといけない、その設計から取りかかっていく、それから実際に使えるとなると2年かかるんですね、そうですね、ですから完成は2年後ということですから平成20年から始めたとして、平成22年から実用化されると、1年延ばすと平成23年から、また2年延ばすと、24年からしか実際使えなくなる。この間に大きな地震が来たらどうするんだろうというふうに思うんですけれども、国、県の動きからしてもですね、大地震はそこまで迫ってきていると言っても言い過ぎではないように思うんですよ。新宮市の危機管理能力を高めるためにも、急がないといけないんじゃないでしょうかね。佐藤市長いかがでしょうか。 ○副議長(大西強君)  佐藤市長。 ◎市長(佐藤春陽君)  このデジタル化の問題でありますが、現在、消防本部に置かれております救急無線のデジタル化が和歌山県の強い指導力の中でこの策定計画、実施計画等いわゆる基本設計に向けた詳細検討が行われております。そのような中から、この分については21年度から基本設計ということで、我々としては広域消防化のそういう構築と合わせて、それぞれ広域全体の中で協議を今進めているところであります。これらにつきましても非常に多額なデジタル対応のための経費が必要となってまいります。そのような中で確かに今の防災放送は非常に不備であるということは、私も市民の皆さんから聞かされ、またこれまでも随分時折の修理等、そのときどきに応じた対応を図ってまいりました。しかしデジタル化ということが、基本的には近い将来必ずこの28年からは、もうアナログは駄目になるわけでありますから、そういう整備を28年までにはしていかなければならないという課題もあります。そのような中でこれを今後どうしていくか、庁内の中でこれからも十分検討、協議を進めてまいりたい、そう思ってございます。具体的には今定まった計画というものはございません、御了解ください。 ◆16番(辻本宏君)  市長がですね、今お話聞いてると前の話とちょっとトーンダウンしたような気がするんですけど、これ後で申し上げさせてもらいますけれども、これにかかる費用、デジタル化ということを言われてましたけれども、デジタル化にして全部置き換えると本体だけで5億円、大体5億円かかるわけですね。そのデジタル防災無線、今はアナログ防災無線ですね、それをデジタル防災無線に変えるとこれの方が性能がいいから、そっちの方にするんでしょうけれども、これ5億円かけるとして、どの程度各家庭へ戸別受信機、一つひとつの世帯、家族へ、家に戸別受信機を導入しての費用なんでしょうかね、その点いかがですか。 ○副議長(大西強君)  速水防災対策課長。 ◎防災対策課長(速水得史君)  この試算はですね、本体と遠隔盤ですね、今消防署へ置いてる遠隔操作盤、そして新宮地区37のスピーカー、それと熊野川地区の45のスピーカー、これのデジタル化ということで、戸別受信機の費用は入ってございません。 ◆16番(辻本宏君)  戸別受信機は全く入ってないんですか、その本体だけですね、本体だけで5億円ということですね。それ仮に、試算されているかどうかわからないですけれども、熊野川町、今全世帯、戸別受信機ついてますね、それに全部デジタルの戸別受信機をつける、新宮市内の弱者の方に戸別受信機をつけるというふうになれば、どのぐらい費用はかかりますでしょうかね。 ◎防災対策課長(速水得史君)  現在の戸別受信機の一個当たりの費用ですが、一台5万円程度と聞いてますので、それ掛ける対象世帯数ということになります。ですから熊野川地区であれば、1,000戸程度であれば5,000万円、あと弱者がどの程度まで認定して備えるかという、そういった戸数に関わって費用が出てくるということでございます。 ◆16番(辻本宏君)  それ以上、六、七億円はかかってくるということですね。前にこれ試験実験ということで試されたと思うんですけれども、もちろんそのデジタル化という方向で進んでいくとラジオは聞こえなくなりますね。ただ、尾鷲市では以前、隣の熊野市では今年、防災ラジオ希望者に一世帯1,000円で配布してます。これは国が進めるデジタル化制度にのっていないという感じもあるんですけれども、そうすると新宮市は前に試験実験した各世帯へのラジオ配布はなくなったと、もうやめにしたということですかね、これからの期間としても。その点いかがでしょうか。 ◎防災対策課長(速水得史君)  いろいろ難聴の区域がどの程度あるのかということで、モニターをしていただきました。その結果6割程度が聞こえるという状況でございまして、そんな中でデジタル化が将来あるということで、今導入するとその入れた費用が数年間で無駄になるということで、現状は見合わせてるという状況でございます。 ◆16番(辻本宏君)  これ先の計画のことなんですけれども、今回ラジオは少し先へ置いておこうと、いつやるかわからないけど先へ置いておこうということなんでしょうけども、もっと先のことを話して市長も先ほどなんで21年度から広域消防の関係があるんで、それと相乗りと言ったら言葉がきついかわかりませんけど、相乗りして進められればというふうなお気持ちを持たれているんでしょうけども、21年としてもデジタル防災無線を導入してですね、各家庭へ情報を伝えるもの、今言ったラジオにかわるものというのは何があるのか。デジタル化にすると、その機能も数段良くなり、拡張性も出てくるので、直接家庭へのパソコンとかデジタルテレビもつなぐことができると思うんです、可能性が出てくると思うんです。どうですか、その防災対策としてそこら辺の研究というのはされてますでしょうかね。 ◎防災対策課長(速水得史君)  以前にラジオメーカーの方なんですが、今現在はアナログで対応してるわけですが、先日もこちらの方へ電話がかかってきまして、そういったデジタル化に対応できるようなラジオも今後研究していきたいというようなお話も聞いてますので、我々が導入した時点でそういったものが開発されておれば、安価な費用で戸別受信機にかわるラジオで対応できると思います。 ◆16番(辻本宏君)  はい、わかりました。再度、佐藤市長に確認したいわけなんですけど、佐藤市長は先ほどデジタル化という防災無線のデジタル化、これはアナログからデジタル、当然機械がよくなるから進化させるということで気にかけられてましたけれども、国がこれデジタル化というのを推奨してきたのは2001年の4月なんですよ。ですから6年も、これから6年も経ってしまってる。田辺市では、旧市内、旧田辺市内だけですけれども、デジタル無線の取り替えというのが去年の12月から始まって、今年の12月でもう完了ということになってるわけです。そういったことからすると、どうも新宮市というのは乗り遅れているような感じがするんですけれども、佐藤市長は先ほど言ったこと、ちょっとトーンダウンされたんじゃないかなと、私、気がかりなんですけれども、佐藤市長はこう前回言ってるわけです。3カ年計画を成案を目指している防災の施設整備は急ぎたい、特例債の支援策もあるので、この活用の中から考えていきたいと言われております。その後、確かにですね、私が見落としていたのかもしれませんけれども、その3カ年計画の中にはこの防災無線の整備という具体的なことはなかったです。この中で合併特例債というのを使うのも考えないといけないでしょうが、東南海大地震に対する法的なこと、防災対策推進地域にも指定されて、国からの予算措置も新宮市にとって有利であると思います。いずれにしても大きな費用がかかることでありますから、新宮市の財政事情からして決めるには迷ってしまいますでしょうが、ここに住んでいる市民3万3,000人の命にはかえられないでしょう、今にいたって市長いかがですか、どうですか市長。 ○副議長(大西強君)  佐藤市長。 ◎市長(佐藤春陽君)  変わらず関心は私も、また担当部署もいただいております。これらのことや、この新しい基本構想の中でいつごろからか、事業着手できるのか、そういうことも視野に入れまして、これからも検討を積み重ねてまいりたいと思います。 ◆16番(辻本宏君)  ぜひともよろしくお願いします。来年度にはまずは調査設計、予算が上がってくるということを待ち望んで、次の質問に移らせてもらいます。 これ最後の最後の質問になります。緊急地震速報端末装置というものを御存じでしょうか。これ担当課は研究されているんでしょうかね、いかがですか。 ○副議長(大西強君)  速水防災対策課長。 ◎防災対策課長(速水得史君)  はい、議員おっしゃってるのはP波を感知して気象庁からサービスセンターを通じて各事業所、あるいは各病院、そういったところへ緊急的に情報を流す、そして事業所においては、それを拡声して職員等にお知らせするというものだと思います。これについては現在30社以上が、手掛けておりまして、そういったいろいろなものがあるなということで、研究はしてございます。 ◆16番(辻本宏君)  知ってていただいて安心しました。私もこれらの機械、この機械ですね、これ一つのメーカーのやつですけども、これらの機械のセールスするわけじゃないんですけれども、速水担当課長が言われるとおりなんですけれども、これは地震の初期の小さな揺れを感じて、大きな揺れが来るまでに文字表示、ブザーの点滅、光の点滅で知らせてくれるものですね。課長言われてましたけど30社ぐらいあります。これは7万円ぐらいから高いものでは300万円ぐらいのものがあると、ここの表示もそうなんですけれども、どういうふうに書いてるか、見にくいかもわかりませんけど、震度5強、これは地震の強さを表してるんですね。あと0.8秒、ここの据えてるとこへ、そこへ来ますよということを知らせる機械ですね、という機械です。私は何を言いたいかというと、これも二、三年前から注目され最近ではたくさんの人の集まるところや、都会のマンションに取りつけられ実用化が進んでいる、県下の自治体でも採用するとこが出てきてます。せめて新たな防災無線が完成するまで、これを新宮市の施設に取り入れてはどうかなあというふうに思うんですけれども、私が思うには、ここの本庁、熊野川行政局、消防署、医療センター、市内小中学校に備えられてはどうかなというふうに考えてます。これ一台あたり高く見ても20万円、一般的に使われるもので20万円ぐらいですから、20万円ぐらいで取り付けられるようですし、15カ所取り入れたとしても300万円、その他もろもろの経費を入れて高く見ても400万円でこの15カ所にこの地震を知らせる装置がつく、これつけると地震が来るのが少しでも先に知ることができて、人の命を守り被害を小さくできるのではないかなというふうに思うんですけれども、佐藤市長いかがでしょうか。 ○副議長(大西強君)  佐藤市長。 ◎市長(佐藤春陽君)  この10月1日から実施されますP波による予報システムは、我々としてこれを有効に、やっぱり市民に対して活用してもらうようにしなければなりません。今言いましたことは同様に私どもも、例えば特定多数の集まる、そういう施設を優先してそういうものを設置していくということは、当然視野に入れて考えてございます。またこれからも実質的には予算も伴いますので、内部で十分検討してまいりたいと思っております。 ◆16番(辻本宏君)  取り入れてる方向で十分考えていただきたいんです。というのはこれ9月の広報しんぐうにも載ってましたよね、10月1日から緊急地震速報提供が始まります。だから提供は始まるんですよ、受けるものは何かというと、この機械なんです、その提供をね、だから単純な話で、コストが余りかからないからぜひとも導入する方向で考えていただきたいというのが私の強い気持ちでございます。以上で一般質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○副議長(大西強君)  10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後3時24分--------------------------------------- △再開 午後3時34分 △東賀代子君 ○議長(上田勝之君)  休憩前に引き続き会議を再開いたします。 一般質問を続けます。 7番、東議員。 ◆7番(東賀代子君) (登壇) それでは一般質問をさせていただきます。出産祝い金制度について、6月議会に引き続き出産祝い金制度の復活について質問いたします。私は6月議会の一般質問において、初めての議会活動とあって、それぞれの質問項目に自分自身の思いを尽くすことができなかったことを反省いたしました。担当課にお伺いいたします。平成18年度で新宮市民として届け出のあった新生児は何名でしょうか。 ○議長(上田勝之君)  生駒子育て推進課長。 ◎子育て推進課長(生駒明君)  平成18年度における出生者数は189名でございます。 ◆7番(東賀代子君)  新宮市の新生児は減り、高齢化社会の到来と重なって、熊野川町との合併にもかかわらず、新宮市の人口が年々少なくなっております。市の資料によりますと、40年前の昭和42年新生児は703名でした。これが平成18年度では239名になっています。きっかり3分の1ですね、この数字に間違いはございませんか。 ◎子育て推進課長(生駒明君)  昭和42年、私がつかんでいる数字は出生者数が680名です。これは旧新宮市の分で、住民票に関係のある分だけで680名です。 ◆7番(東賀代子君)  18年度はそしたら何名になりますか。 ◎子育て推進課長(生駒明君)  すみません、先ほど昭和42年で680名です。平成18年度では新宮と熊野川を足した分で189名になります。 ◆7番(東賀代子君)  すみません、大体3分の1には間違いないですけれど数字が少し間違っていました、申しわけありません。子育て支援とともに少子化対策が必要です。それも年若いお父さん、お母さんの目に見えた形の支援が必要ではないでしょうか。私は旧熊野川町で実施されていた出産祝い金の復活をお願いいたしました。これに対して市長は、額的に1万円ということであれば今すぐ解決できる、しかしそれではばらまきになる、実効性の伴うものではないと答えられました。ほかの自治体においても、新宮市と同様にせっかくの出産祝い金制度を廃止したところがあります。一方では不足がちな財政の中から誕生祝い金、3子に50万円、4子に100万円を支出、また健全育成奨励金として、2才から11才の誕生祝いとして5万円の支給など手厚いところがございます。新宮市の少子化対策も急がなければならないと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(上田勝之君)  右京市民福祉部長福祉事務所長。 ◎市民福祉部長福祉事務所長(右京良平君)  少子化対策なんですけども、これまで過去5年振り返ってみますと、国、県そういったところでの少子化対策として、いろいろな政策が実行されてきております。ちなみに児童手当一つとりますと、これは平成15年度まで就学前児童対象になってた児童手当が、16年度から小学校3年生の児童までの支給ということで、そしてまた新しいところでは平成18年度でまた改正がありまして、小学校修了児童までそういった枠の拡大がされております。また、今年につきましては、平成19年度から第3子にかかる児童手当、これまで5,000円だったのが1万円に上げられると、そういった制度が上げられております。それに追随して市の方も負担がふえてきております。また、乳幼児医療一つとりましても、従来は3才未満児までの通院、その方々に対して乳幼児医療を実施しておりましたが、平成18年度4月から就学前児童までの枠の拡大をし、市単独で行ったところであります。また、18年度の10月からは県の補助もいただくようになっておりますが、それまでの間は市単独として、そしてまた保健センター関係におきましては妊産婦の検診費用なんかも、2回分約1万円ちょっとの金額にあたるわけですけども、そういった補助制度、そういったこともやっております。また、今回のこの9月議会において、補正もお願いしました、第3子以上妊婦検診助成事業補助金、そういったことも実施に向けた方向で進めさせていただいております。それと、この19年度4月から新たに子育ての相談、そういった子育て業務に関して専門的に職員を配置しまして、福祉センターの一角に子育て支援センター、そういった事業もとり行って少子化対策に向けた取り組みを進めております。 ◆7番(東賀代子君)  ありがとうございます。先輩議員が市職員の規律の問題に関与の質問に答えて、市長は隗より始めよと申されましたが、まず身近なところから始めよ、また物事は言い出したものから始めよとの意向と、私は理解いたしました。旧熊野川町の出産祝い金20万円そのものの復活を願っているわけではございません。市長が申されたように、1万円でも結構です。1万円はばらまきと思いましたら、それ以上ならなおさらありがたいと思います。市民には市政に対する親近感をより高めていただけるものと思います。旧熊野川町にとっては制度そのものの復活、新宮市にとってはまさに隗より始めよではないでしょうか。これは市長に御答弁お願いいたします。 ○議長(上田勝之君)  佐藤市長。 ◎市長(佐藤春陽君)  熊野川町のときのいわゆる出産祝い金の制度は、私も了知しております。また、今の県下における現状等も詳細に調べております。そのような中でこれを実効性のあるものとして、真に子育て支援につながるものとして機能させていくためには、やはり場合によりましたら、住民税非課税世帯についてのみ適用しているもの、また第3子以降に対して適用しているもの、それぞれ今制度として援用しているところもまちまちでございます。十分この効果を我々は分析し、また制度を創設するとなったら、そういう事前のきめの細かい現行の子育て支援策として、なお、まだ不十分であるかどうか、そういう検証もしていかなければなりません。すぐにということではありませんが、これは今後とも引き続き我々としては内部で十分協議をさせてもらいたい、そのように思っているところです。 ◆7番(東賀代子君)  遅ればせというのではなく、率先してこういう目に見えた支援をしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。県が少子化対策として、紀州3人っこ施策、第3子以上の妊婦検診の無料化施策が打ち出されていますが、田辺は10月にスタートいたします。新宮市はいつから実施されますか、お伺いいたします。 ○議長(上田勝之君)  生駒子育て推進課長。 ◎子育て推進課長(生駒明君)  県の制度で3人目の世帯に一時保育とかの補助の制度がありましたが、新宮市の場合、新木保育園で一時保育やってるんですけども、昨年度ちょっと該当者が少なかったもので、多いようならまた考えたいと思います。 ◆7番(東賀代子君)  県が少子化対策として、紀州3人っこ施策として第3子以上の妊婦検診なんですけれど、この無料化が打ち出されているんですが。 ○議長(上田勝之君)  右京市民福祉部長福祉事務所長。 ◎市民福祉部長福祉事務所長(右京良平君)  すみません、先ほど説明させていただいた一件の中にあるわけですけども、今回この9月定例会に補正として組まさせていただいております。保健センターの予算として405万円の予算を組まさせていただいておりまして、この4月にさかのぼって実施すると、そのようにする予定でございます。 ◆7番(東賀代子君)  ありがとうございます。第3子以上の妊婦検診、これは県の負担が半額、残りは市の負担ということでよろしいですか。 ○議長(上田勝之君)  更家保健センター長。 ◎保健センター長(更家嘉重君)  はい、第3子以上にかかる妊婦健康診査助成事業なんですけども、8万1,000円を上限といたしまして、第3子以上にかかる妊婦健診に助成をするものでございますけども、県の補助金は2分の1でございます。 ◆7番(東賀代子君)  県子ども未来課は、2007年度の当初予算に盛り込んだすべての市町村で一斉に始めてほしいが、実施するかどうかは市町村の判断と言っていますが、実施時期が遅れたら4月までさかのぼって助成していただけるということでよろしいんですね。 ◎保健センター長(更家嘉重君)  はい、平成19年度におきましては、4月1日にさかのぼりまして、4月1日以降に妊婦健診にかかる費用に対しまして助成するものでございます。 ◆7番(東賀代子君)  ありがとうございます。少子化対策、医師対策、いろいろと市の財政も大変でしょうが、新宮市の未来のため実施の方向でぜひお願いしたいと思います。 2番、緊急地震速報と防災行政無線についてです。先ほど辻本議員がおっしゃいましたが、私は少し遅れていると思いますけれど、今の行政に必要だと思いまして、取り上げさせていただきます。緊急地震速報と防災行政無線について、南海、東南海地震の発生確率が、従来と比べて一段と高くなっていることは、皆様既に御承知のとおりです。地震、津波に対する備えは各町内や区の自主防災組織及び県、新宮市での地震、津波の避難訓練がなされております。気象庁が、10月1日より緊急地震速報を発表することが、テレビや新聞で報道されておりますが、広報しんぐうや県の広報誌、県民の友の9月号で広報されております。緊急地震速報とは、地震の発生及びその規模を素早く検知し、地震による強い揺れが迫っていることを知らせる、気象庁の新しい情報が一般向けに提供されるものですね。地震の規模、最大震度5弱以上と推定された地震の際、強い揺れ震度4以上想定される地域を強い揺れが来る前に発表されます。S波、P波、初期微動が始まる数十秒前に発表され、緊急地震速報はNHKテレビ、ラジオの放送波で速報されます。最初にP波、次に強い揺れのS波が加わり地震の被害に主にS波によってもたらされます。緊急地震速報があることを熟知している方は、読売新聞報道では約3割と言われています。震源に近い地域では緊急地震速報は間に合わないことがあるとも言われております。10月1日より提供される緊急地震速報について新宮市の取り組みについて、再度お伺いいたします。 ○議長(上田勝之君)  速水防災対策課長。 ◎防災対策課長(速水得史君)  緊急地震情報ですが、今議員おっしゃられましたようにですね、NHKテレビとラジオがこの10月1日からP波を感知して、テロップあるいは放送にて国民、市民に大きな地震が起こるであろう地域をお知らせすると、そういうことで現在、新宮市においても市民向けの広報をやっているところでございます。 ◆7番(東賀代子君)  ありがとうございます。緊急地震速報が発表された場合、防災行政無線での放送が可能でしょうか、お伺いいたします。 ◎防災対策課長(速水得史君)  これにつきましては、気象庁からそういった情報をいただく、そういうシステムを我々としては来年度、国の方が衛星モデムという受信できるそういった部品を、無料で全国の自治体に配布していただけるということで、これについてはもう既に新宮市として、手を挙げて来年度に向けて準備を進めてるところでございます。 ◆7番(東賀代子君)  ありがとうございます。防災行政無線の放送が可能としても、現在でも聞き取りにくい、その対策についてお尋ねいたします。何かございますでしょうか。
    防災対策課長(速水得史君)  防災行政無線の放送が聞きにくいということで、特に我々としては毎月テスト放送する中で、聞きにくい地域等は既に把握してございます。特に天候、気象状況ですね、我々が同じ場所に立って、先月は明快に聞こえたけども、今回は聞こえない、そういう状況もわかってまいりました。これを完璧に聞こえるようにしようとすれば、先ほど申し上げましたように、戸別受信、一軒一軒にそういった受信機を設置することが、すべての人にその情報を提供できるということでございますが、特に一台当たり5万円ということで、新宮市約1万6,000世帯ですかね、5万円にすると8億円程度かかりますから、到底そういった費用はなかなか捻出できないということでございまして、ラジオの先ほど辻本議員さんにもお答えいたしましたように、ラジオの検討もしてまいりましたが、デジタル化を目指す中で、今見合わせてるという状況でございます。 ◆7番(東賀代子君)  見合わせてる間にも地震はいつ来るかわかりません。女性の声の方がよく通ると言われておりますが、初めの声とかいろいろ試してみたらいかがでしょうか。 ◎防災対策課長(速水得史君)  過去にもそういったことで御指摘も受けながら、現在ちょっと考えてるのは、コンピューターで作った音がわりと聞こえやすいというようなことも聞いてますので、その辺も研究していきたいと思います。 ◆7番(東賀代子君)  緊急地震速報が発表された場合、テレビやラジオを見ていない方のため、火事と間違わないようなサイレンなど考えてみたらいかがでしょうか。 ◎防災対策課長(速水得史君)  緊急地震速報については、現在国の方で放送内容、あるいはサイレン等、どういう放送、あるいは音にしたらいいかという、そういう準備を進めている状況でございまして、それが全国的に恐らく統一される内容になろうかと思いますので、来年度そういった機械を導入して、進めていきたいと思っております。 ◆7番(東賀代子君)  防災行政無線の放送はデジタル化も進められておりますので、現在のままで続けるとは考えていないと思いますが、緊急地震速報が出されることを契機として、市内全般を調査していただきたいのですが、いかがでしょうか。 ◎防災対策課長(速水得史君)  防災行政無線の難聴地域でしょうか、それはもう既に我々の方でモニターもしていく中で、そういった難聴地域については掌握できてございます。 ◆7番(東賀代子君)  それの対策は今何かございますか。 ◎防災対策課長(速水得史君)  特に聞こえないという場所については、電波が飛んでいない地域ということでございまして、これを解消するということになれば中継のアンテナが必要でございます。これについては一基5,000万円程度かかるということでございますので、できればデジタル化をやるときに、そういった検査というんですか、そういうものをあわせて中継アンテナも考えていきたいと、そういうふうに考えてございます。 ◆7番(東賀代子君)  地震はデジタル化とあわせることはできないと思いますので、なるべく聞こえやすいようにお金を使わない方法で、向きとか考えていただきたいと思います。 緊急地震速報がP波からS波までが秒単位でのことなので、予測のつかない事態が予想されます。もし対策があればどのようなことがあるでしょうか、難しいとは思いますが。 ◎防災対策課長(速水得史君)  P波とS波の時間差で余裕ができるということでございますので、震源が近くなればそういった時間差が生まれないということが生じますので、そういった時間的余裕がないとですね、その効力が発揮できないということでございますので、そういった情報にまずテレビ等のテロップもありますけども、そういった時間的な余裕がないとすぐに揺れが来るというようなことがありますので、まず自分の身は自分で守るということを合い言葉に、日ごろからやっぱりそういった防災的な自分の身を守っていただくというのが最重要課題だと考えております。 ◆7番(東賀代子君)  ありがとうございます。防災行政無線フリーダイヤル0120-506043ですが、私も携帯とか家の電話でかけてみましたが、声が小さいので聞き取りにくい、電話のボリュームを大きくしましたが、やはり聞き取りにくい、ここも考えていただきたいと思いますが、ほかの方にも聞いていただいたんですが、大分声が小さいんですよ。 ◎防災対策課長(速水得史君)  サービスで0120-506043、これについては12回線、今用意してございますが、特に聞こえにくいという苦情等については、今初めてお聞きさせてもらいましたので、再度我々点検してそういったことがあれば直していきたいと思います。 ◆7番(東賀代子君)  ありがとうございます。市民に熟知していただくために広報しんぐうや、県の広報で知らせていますが、10月号にも記載してもらいたいと思います。さらにあらゆる手立てを講じることを検討していただきたいと要望いたします。例えば市役所や町内会、区に要請してチラシなどを常時備えておくことなども検討していただきたいと思いますが。 ◎防災対策課長(速水得史君)  その都度いろんな広報を毎月出してますが、そういった中ではフリーダイヤルの番号はスペースがあれば常に載せていただいてると、そういうことでございまして、できればそういったことを毎月にでも記載できればと考えてございます。 ◆7番(東賀代子君)  ありがとうございます。チラシなどは置いてござますか。 ◎防災対策課長(速水得史君)  フリーダイヤルの番号のチラシでございますか。 ◆7番(東賀代子君)  そうじゃなくて防災に関した。 ◎防災対策課長(速水得史君)  昨年度も防災対策についての全戸配布したものがございますので、まだ800部ぐらい残ってますから、なくしたとかそういう方が、転入者とかあれば対応はできると思います。 ◆7番(東賀代子君)  目につくところで常時備えておくことなども検討していただきたいと思っております。最後に災害から市民を守るために行政は何をすべきか、地域で何ができるかを考え、助け合っていい知恵を出し合っていきたいと思います。ありがとうございました。 最後に中学校の給食についてお伺いいたします。学校給食は食育であり、魅力ある食育の推進に関する活動を効果的に促進することにより、子供の健全な食生活の実現、及び健全な心身の成長が図られる、食教育推進には教育の一環としての学校給食が何より大切です。食育としての給食は、単にお腹がいっぱいになればよいというだけではなく、生命の尊さと大切さを学び取っていく場で、おいしかった、作る人に感謝して農産物や動物など、食材の命をいただく壮大な営みを身につけることであります。小学校、そして中学生、人生で最大の発育期です。骨密度の定着も一番必要な時期です。安全なものをバランスよく食べる、これが自己の健康管理ができることではないでしょうか。今はどこのお店でもお弁当がいろいろございます。お昼に手軽な軽食を食べる中学生もふえております。この暑いさなか、衛生の面からもできるだけ時間の経過していない食事を、また家ではお父さん方もお母さん方も、食材の産地を気にして品物を買い、食事を作りますが、外で買う弁当の中の一つひとつの品物の産地なんてとてもわかりません。地元で作られた弁当も限られております。その点、学校給食は栄養管理、今日の献立に従って8時ごろより品物の搬入、そして調理して約3時間30分ぐらいでお昼の食事ができます。衛生管理のもとで各教室に運ばれます。空き教室があれば、ランチルーム、そこで食事できればすてきですが、栄養面はもちろん旬の食材を知る、食品の生産、流通過程を学ぶという点からも、給食の役割は大事だと思います。健康管理はもちろん、体も心も一段と大きくなる時期です。中学校の給食についてお伺いいたします。中学校にも学校給食をと言われているお母さん方も多いのですが、新宮市は安全な中学校の給食の提供を考えていますか、お伺いいたします。 ○議長(上田勝之君)  楠本教育次長兼学校教育課長。 ◎教育次長兼学校教育課長(楠本秀一君)  残念ながら今のところ中学校への給食の導入ということは考えてございません。まずまっ先に学校統廃合、それから耐震補強といった課題が、喫緊の課題がございますのでそこに重点を入れて、そちらの方を重点的に推進したいというふうに思っております。 ◆7番(東賀代子君)  食育も教育の一環としてのお考えはいかがでしょうか。 ◎教育次長兼学校教育課長(楠本秀一君)  このことについては4番議員からも先の議会、それから前の議会からも随分と質問して、質疑をやったところですが、当然私も給食というのは非常に重要な教育の一環、食育、議員がおっしゃるとおり、そのような認識は持ってございます。それにつけ加えまして、新宮市の小学校においてやってる、実施している給食については県下でも、私は県の職員から聞きましたが、非常に評判がいいということを、つい最近伺いまして本当に誇りに思っていい新宮市の給食をやっておるなというふうに改めて再認識した次第です。中学校でも、当然少子化ですし、豊かな教育環境として、中学校へも給食の導入は非常にいいことだと私自身も思いますが、これには安く見積もっても、小学校でやったときのイニシャルコスト初期投資ですね、3校実施しますと安く見積もっても2億5,000万円、それからランニングコストで5,000万円、計3億円の原資予算コストが必要となってきます。この統廃合とかいった巨大な予算を執行する上で、新たに3億円という予算を見いだせるのか、これは学校の整理が一段落したところで、将来的な課題として検討させていただきたいなあと、このように思っております。 ◆7番(東賀代子君)  子供たちの未来を考えたとき、こんなに加工食品を、輸入製品を使っていいのだろうかと思います。地元で採れたもの、安心、安全の食品を子供たちに提供し作る、育てる楽しみを私たちは未来に残さないといけないと思います。これが環境と農業を守るということにもつながると思います。 給食の厨房はドライ方式ですが、新宮の厨房は、床はどうなっておりますでしょうか。 ◎教育次長兼学校教育課長(楠本秀一君)  一応ドライ方式というふうで統一されております。 ◆7番(東賀代子君)  床の素材はどうなっておりますでしょうか。 ◎教育次長兼学校教育課長(楠本秀一君)  私が見たところ、タイル張りだと思いますが。 ◆7番(東賀代子君)  全部タイル張りになってございますか。 ◎教育次長兼学校教育課長(楠本秀一君)  熊野川小学校の床が、厨房がちょっと記憶が不確かなんですが、すべてタイル張りですね、すみません。 ◆7番(東賀代子君)  一校だけですか。 ◎教育次長兼学校教育課長(楠本秀一君)  一応、新宮市の厨房は床はタイル張りになっていると、そういうふうに私は理解しております。 ◆7番(東賀代子君)  ちょっと間違っていると思います。タイル張りですが、給食の厨房はドライ方式ですが、より衛生的な床は滑らない磁気タイルがよいそうです。学校の調理、また自分の、私の経験からですが、長い時間立ちっぱなしの仕事なので足、腰に負担の少ない床、材質、磁気タイルは水がしみ込みにくいし、また長尺シートは水切れがよく、滑りにくいそうです。衛生の面からも厨房に適しておりますし、ドライで衛生の面からもいいのではないでしょうか。床がコンクリートのところは変えていただきたいと思います。 ◎教育次長兼学校教育課長(楠本秀一君)  私は一応、管理栄養士から新宮市内の厨房はドライ方式だというふうに伺っておりますが、床についてはちょっと自分自身不確かなとこがありますので、再度点検させていただきたいと思います。 ◆7番(東賀代子君)  新宮市では中学校の給食は熊野川町の一校だけですか。 ◎教育次長兼学校教育課長(楠本秀一君)  そのとおりです。 ◆7番(東賀代子君)  高田の方はどうなってますか。 ◎教育次長兼学校教育課長(楠本秀一君)  高田の方は中学校は実施しておりません。小学校の方は千穂小学校からですね、親子給食という格好で毎日搬入しております。 ◆7番(東賀代子君)  熊野川中学校の給食の様子を、私が調理師さんにお話をお伺いできました。野菜もふんだんに使い、何でも残さずよく食べますと言われていました。あと3校、順次中学校の給食、将来のためにも投資をして、投資してというか給食をふやしていただく方法でお願いしたいと思います。 ○議長(上田勝之君)  大江教育長。 ◎教育長(大江清一君)  ただいまの質問ですが、給食のいい点と悪い点はないと思うんですが、その経費的な面もございます。それと、この3月に審議会の答申文がありますね、この中にも実は中学校の給食をどうしてくということが明記されております。実はこのことについても審議会でもかなり論議が出ましてですね、中学校の給食をどうすべきであるかということを論議されました。やはり、いいんやないかという意見、といいますのは食育の面もあるんですけども、やはり自分とこへ食事をとりに行くということは、その間学校を離れるわけですから、それについては教育上、やはり一たん家へ行って学校の生徒によってはもう昼から学校へ来ないというような生徒も出るというようなことで、やはり何らかの形でそういうことは必要であるなあということは話は出たんですよ。そんな中で次長が申し上げましたとおり、一番いい学校を作っていくということはあるんですが、やはり経費的な面、そしてセンター方式でいくか、個別方式でいくかとか、そこらあたりまで論議が出てない状況なんですね。ですから今のところ答弁させてもらう方といたしましては、総合的にいいというのはわかるんですが、もろもろ考えたときに今のとこ、そこまでの答弁ということになろうかと思います。 ◆7番(東賀代子君)  ありがとうございます。私もまた、これは取り上げさせていただきたい問題と思いますので、子供たちの将来のため、ぜひまだこれ一回限りということはありませんので、考えていただきたいと思います。ありがとうございました。 一般質問、これで私の質問は終わらせていただきます、ありがとうございました。--------------------------------------- △延会の宣告 ○議長(上田勝之君)  お諮りいたします。 本日は、この程度をもって延会いたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(上田勝之君)  御異議なしと認めます。 よって、本日は、これをもって延会とすることに決しました。 なお、明日は午前10時から会議を開きます。 本日は、お疲れさまでした。 △延会 午後4時15分...